【翻訳家になるには】文字通り訳したら大変!イディオムの翻訳とは

【翻訳家になる】文字通り訳したら大変!イディオムの翻訳とは

Hello everyone!

今回は、フィンランド出身の講師Erikaがお届けします。

今日は、イディオムについて考えてみたいと思います。

 

自動翻訳のちょっと「アレっ?」な体験

 

最近では自動翻訳技術が凄まじいスピードで進歩してきましたね。
SNSなど様々なサイトには自動翻訳のボタンが付いており、
ポチっとクリックするだけでサイトの内容や投稿が好みの言語に翻訳されます。

便利と言えばかなり便利ですね。

さらにはスマホのカメラを向けると、画面内の文字を自動翻訳してくれるアプリまで開発されており、
言葉が通じない国に旅行するときは非常に助かると思います。

 

ただ、AIはまだまだ「文脈」を理解できるまで発達していないようで、
ときどきちょっと面白可笑しい翻訳が出てくることがありますよね。

 

ついこの間、「揚げ足を取る」という日本語のいろんな英語訳を考える機会があったのですが、
そこで自動翻訳はかなり斬新な英語訳を提案してきました。
この日本語のイディオムはなんと、そのまま”Take a fried leg”と訳されていたのです。

 

この珍英訳をを再び日本語に戻すと

「揚げた脚(おそらくフライドチキン?)を取る」

という意味になるのですが、

日本語の「揚げ足を取る」は決してこのようなリテラルな(文字通りの)意味ではなく、

「粗探しをしたり、必要以上に相手を責める」のような意味ですよね。

 

この体験は私にとって、いろんなイディオムの「文字通りの意味」について考える機会になりました。

 

イディオムを文字通りに翻訳すると…?

 

確かに、外国語の知らない諺やイディオムを初めて聞いたときは

「え?」となることがありますね。

「出る幕ではない」のように内容からなんとなく意味がわかるものもあれば、
上の「揚げ足を取る」のように、なかなか推測だけではわからないものもあります。

 

例えば、「お茶を濁す」は、
英語では“to make one’s tea muddy”とは絶対に言いませんよね。

日本語がある程度解る人であれば、表現からなんとなくイディオムだと分かるので
リテラルな意味で捉えようとはしないと思いますが、
日本語が全く読めない人がこのような自動翻訳を見ても謎が深まるだけでしょう。

 

リテラルなギャグ

 

話はちょっと変わりますが、

日本語は同音異義の単語が多いためか、日本の漫画などでは言葉遊びが非常によく出てきます。

(少なくとも私はそのような印象を持っています)。

 

同音異義の他に、言葉をわざと文字通りの意味で理解して、ギャグに発展させるパターンもあります。

例えば「目に入る」(見える)という言い回しを文字通り

「物が物理的に眼の中に入る」という風に理解したり、

「足を引っ張る」(妨げになる)を表現するために

キャラクターが物理的に誰かの足を引っ張るという描写にしたりすることができそうですね。

 

外国語では必ずしも同じような言い方(to go into one’s eye? to pull someone’s leg?)をするとは限らないので、
漫画のようなビジュアルな情報を伴うギャグは翻訳者にとっては難しい問題ですね。

英語ではpull someone’s legは「からかう」という意味になりますので、
話の内容を少し改変して(無理やり)そのような意味にすることはできるかもしれませんが…。

仕方なく「これはこういうギャグです」という風に注釈を加えることもありますね。

これは同時通訳の方から聞いた話なのですが、
あるときロシアからの貴賓が大事なスピーチでジョークを言いました。
しかし、そのロシア語のギャグは翻訳しようがないので、

通訳は仕方なく「冗談を仰いました。後で説明しますのでとりあえず笑ってください」と言ったそうです。

 

いかがでしたか?

Erika先生の翻訳記事の興味を持たれた方は、前回の記事、「【翻訳家になろう】日本語に訳しにくい英語 」も是非読んでみてくださいね。こちらからどうぞ!

 

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翻訳家のたまご

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ABOUTこの記事をかいた人

フィンランド出身。日本語能力試験最難関のN1取得。IELTSアカデミックスコア8.5(8はExpert User、9はNative User)。日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。フィンランドでは小学生のころから英語を学び始め、海外のテレビや映画は吹き替えではなく字幕が使われており、若い世代は英語が話せない人はほとんどいないと言っても過言ではない状態にあります。Erika先生も幼稚園から英語を使って育っており、英語力についても当社英語圏ネイティブ講師がまったくネイティブとそん色ないレベルと評価しています。座右の銘は「Challenge yourself!」