【翻訳家の海外暮らし】ホワイトデーと翻訳

【翻訳家の海外暮らし】ホワイトデーと翻訳

みなさん、こんにちは!

ホワイトデー。

日本にしかないイベントであることはご存知のはず…。
外国出身の人に、「ホワイトデーとはね、…」 なんて説明する機会があった人もいるかもしれませんね。

こうした 『その文化ならでは』 のこと、実は翻訳の際にはかなり厄介だったりします。
というのも、翻訳ではトピックを理解してもらえるように言葉を選んでいかないとならないからです。

文化の違いによる理解の妨げ。

例えば、アメリカのテレビドラマや映画を見ていて、「どうも同じツボで笑えないぞ!?」 とか、「今の話題、いったいどういう意味?」 なんて首を傾げること、ありますよね。

その言語圏で生活する人なら普通に知っている習慣や共通認識に関するトピックだと、異文化圏の人には理解しづらいのは当たり前。

でも、ドラマや映画のセリフの合間に、登場人物が外国の視聴者へ向けて、「今のはどういう意味かって言うとね…」 なんて解説してくれません!(←当然だ!笑)

それが文章となると、この解説を入れることができちゃいます。

そうです、「注釈」 というやつですね。
あるいは本文にそのまま組み込むこともできます。

 

「ホワイトデー」を英語でどう説明する?

先ほどの話題、「ホワイトデー」 に戻りますが、翻訳中の日本語ストーリーに 「ホワイトデー」 という言葉が登場した時、これを外国語の文章にするとなると、「注釈」 を入れるか、言葉の意味を文脈内で説明していく必要があります。

そうでないと、いきなり

「太郎は花子にホワイトデーのチョコをお返ししたのであった」

なんて英語で言われても、英語圏の読者は 「???」 です!

例えば、英語であなたなら 「ホワイトデー」 をどう説明しますか?

考えてみてください…。

説明文を頭の中で想像してみて、「あっ!ホワイトデーの解説には、バレンタインデーの説明もしないと!」 って思いませんでした?(苦笑)

そうなんですよね、

女性から男性へという性別限定のバレンタインデー、これも日本特有ではないでしょうか…?
少なくともアメリカでは 「女性から男性へ」 という限定はないです。

ずっと昔、アメリカ人の友人に、日本のバレンタインデーとホワイトデーの説明をしたら、

“Wow! Japanese people are so clever and good at business, huh?!”
(おお〜!日本の人たち、頭いいよね、商売上手じゃん!)

と言われました(苦笑)。

英語でバレンタインデーとホワイトデーの両方説明してみよう!

私なりに、バレンタインデーとホワイトデーの説明をした時には、確かこんなふうに表現した覚えがあります。

“Valentine’s Day in Japan is the day when women send chocolate to men. And if you get chocolate, you’ll give chocolate back to the person on White Day, which is March 14th.”
(日本ではバレンタインデーに女性が男性にチョコレートを送ります。そしてチョコをもらったら、ホワイトデー、3月14日にチョコレートをお返しにあげます。)

「ホワイトデー」という単語の説明にしては長すぎですよね。

もっと手短に英語で説明できないか、あなたもぜひチャレンジしてみてください!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。 翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など 息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。