【文芸翻訳】When a “Showa Girl” sings “When I’m Sixty Four”

fruitful Englishの英日翻訳ライト講座もRebecca Otowaさんの短編第4弾 ”Love and Duty” に続き、”Showa Girl”で5弾目になりますね。

こんにちは、添削担当講師を務めておりますMasakoです。

 

短編から思い出したのはあの名曲

 

同じく英日翻訳ライト講座“Love and Duty”ではヴァレンタインデーを取り巻く事情が主題となっています。

この短編で私が図らずも思い出したのは、あのビートルズの”When I’m Sixty Four”の歌詞でした。

♪When I get older…

Many years from now

Will you still be sending me a Valentine♪♪

         (Lennon/McCartney)

 

英国で英語の教室に通った時に、最初に教材に使われた詩でした。

まずは誰でも知っている平易な詩をという理由で選ばれたのでしょうか?

当時の私にとってはmany yearsどころか数億光年も先に思えた64歳。

まるでティーンエイジャーよろしく、それで? と無関心でした。

 

あれからいつの間にか数億光年も矢のごとく過ぎ去り、つくづくこの歌のValentineの意味やその後に続くBirthday greetings bottle of wineの大切さに気がついたのでした。

 

そうか、Valentine’s dayとはカップルが愛を祝う日なのでしたね。Dutyなんかじゃなくてね……。Who could ask for more?

 

 

記憶の扉から現れる、名言の数々

 

さて、その後も”Showa Girl”を読むうちに、私の記憶の扉が開放されたのか、いろいろ心に残った名言などが思い出されました。

 

私はメモ魔で、なにか覚えておかなければならないこと、感心したこと、驚いたこと、気に入った格言や英単語・日本語の単語などを、やたらにメモするのですが、その媒体が、そこいらに散らばっているスーパーのレシートやチラシ、読みかけの本やノートの端っこ、ポストイットなどなど。

 

そんな風ですから、いざメモの内容が欲しいときには、あちこち(もちろんゴミ箱の中も)探し回ることになります。探しあぐねては、結局ネット検索のお世話になることばかり。

 

頭の中もしかり。

記憶の扉の向こうであちこち散らばっている格言やら本の題名をかき集めてみたのですが、心もとない。

 

まずは、私が大好きだったスペイン語の先生のオフィスの入り口に貼ってあった名言が浮かびました。

 

I never make the same mistake twice. I make it three four times, you know, just to be sure.

 

本のタイトルにもなっているようですが、確かauthor unknownだったと思います。

この先生(初老のまさにsixty-fourくらいの、往年のポール・ニューマンを思わせる素敵な先生)も、この名言も大好きだったので、自身の座右の銘にしようと思ったのですが、英語圏では知れ渡っている名言のようで、Tシャツにもなっています。

それで却下。

 

次は、歯科クリニックの掲示板に貼ってあった名言、イラストもありました。

 

Try to take one day at a time, but sometimes several days attack me at once.

              (Author unknown?Ashleigh Brilliant?)

 

私はついおねだりしてコピーをいただいてしまいました。もちろんイラスト入りで。

 

そして最後に、人生のとてもとてもつらい時に私をはっと目覚めさせてくれた、まさに「目からウロコが落ちた」格言。

 

God grant me the serenity to accept the things I cannot change, the courage to change the things I can, and the wisdom to know the difference.

                                         Reinhold Niebuhr

 

この格言にはその後何度も遭遇したため、最初の感動は薄れてしまったものの、私は今でも確かなserenityを探し続けています。

 

心の琴線に触れる言葉をメモっておこう

 

こんな風にいつもアンテナを張って、心の琴線に触れる英語の単語やフレーズ、歌詞などに遭遇したらメモっておくことも、翻訳家にとって大切なことかもしれませんね。

 

ただし、メモ帳はひとつに絞ることを強く強くお勧めします。

あ、でも今はスマホという味方がありました。

 


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翻訳家のたまご

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ABOUTこの記事をかいた人

商社勤務。英国へ語学留学しCambridge English Certificateを取得。帰国後外資系企業に勤務。その後結婚して夫の転勤先である米国カリフォルニア州、テキサス州、さらにアフリカのナミビアを転々とする。 それぞれの地域のカレッジにて英語、スペイン語、数学、歴史など一般教養を終了し、ナミビアでは、南アフリカ大学の通信教育にてPsychologyを専攻。 1998年に帰国し、2000年にフリーランス「医学翻訳家」として稼働開始。医学分野において創薬(製剤試験、動物試験)、治験関連文書、承認申請資料、照会事項、文献、製薬品質管理、副作用報告書等々、様々な文書の英日、日英翻訳を手掛けて今日に至る。 <趣味や日課> 昔から単純なパズルゲームが好きで、現在は3マッチパズルにはまってます。他には読書。Amazon Primeでドラマや映画を鑑賞(CMがなく、好きな時間に連続して見ることができるので、国内、海外、ジャンルを問わず興味がわいたものを観ますが、近ごろはやりの『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』など常時アドレナリンだらだら系は苦手)、音楽鑑賞。 スポーツ観戦は、相撲に加え、テニスはウィンブルドンのみ、サッカーは四年に一度のワールドカップのみ観戦。フィギュアスケートも観ます。スポーツジムでエアロやヨガのレッスンを受け、マシンに乗ったりしていたのですが、どちらかというとその後の入浴が楽しみ。現在はウォーキングに切り替えています。料理は時短で済ませますが、どういうわけか編み物が好きです。