【翻訳家の暮らし】”bubble”が表す「警鐘」

こんにちは!ニューヨークシティよりMihokoです。

Do you live in a political bubble?

 

思わず目を惹くタイトルですが、New York Timesの記事です。

自分の住所を入れると、共和党(赤)と民主党(青)が色分けされた地図が出て、自分が居住している地区の色分布が一目でわかるようになっているものでした。

 

ニューヨークシティは民主党が多勢なので、わたしは真っ青な中にちょっぴり赤い点々がある地区に住んでいることが、その地図からわかりました。

この色分布を見て、こんなに青いんだ〜と、正直思いました。

 

ところで、この a political bubble ってどんな意味かわかりますか?

 

「バブル」でまず連想するのは「バブル景気」ではないでしょうか。

日本は1990年代にこのバブル景気が崩壊しましたが、結果として弾けてしまうシャボン玉のようなものという意味で使われていますね。

 

そして、a political bubbleとは

「政治的なバブル」が直訳になりますが、意味としては政治的な価値観が偏った環境で、外から異質な政治的価値観や情報が入ってこない状態

を表します。

つまり、I live in a political bubble.であるとすれば、例えば共和党支持者ばかりが住んでいる地区で、民主的な情報や意見が自然と遮断され、民主的な考え方や状況に触れる機会がなくなるというような状態です。

 

これが問題とされるのは、多様な意見や価値観が尊重されなくなるからです。

そして、同じ考え方を持った集団が孤立してできてしまい、異なる考え方と対立する状況を生みます。

まさに「井の中の蛙大海を知らず」状態ということですよね。

 

このbubbleという単語、日本語で「シャボン玉」と訳して連想するとふわふわしていて、儚げさはあっても、ネガティブな感じはあまりしませんが、英語では「結果として弾けてなくなる儚いもの」という意味合いと、「閉鎖されているもの」という意味合いとで、あまり良いイメージはありません。

 

bubbleを使った造語いろいろ

 

このbubble を使ったcoined words(造語)には、他にもいろいろあります。

次にあげる言葉の意味をちょっと考えてみてください。

 

  • a filter bubble
  • a social media bubble

 

こんな意味ですね。

 

  • a filter bubble
    インターネット上でどんな情報にアクセスしているかによって与えられる情報があらかじめフィルター(選択)されることで、その人の好みにあった情報に早く行き着くことができる代わりに、好みに合わないと判断された情報には行き着けなくなる状態

 

  • a social media bubble:
    ソーシャルメディア内での交友関係や自身が発した情報、検索した情報などから、ソーシャルメディア内での交友関係が限定されたり、ソーシャルメディア内で与えられる情報が偏ったりする状態。

 

 

多様化の時代ではありますが、ネットの普及と情報処理技術の向上で、逆に同質のものだけが集まってしまう状況に自分でも気づかないうちにどっぷりと入り込んでしまっていることがあり、このbubbleという言葉で警鐘を鳴らしています。

 

あなたの住んでいる世界は遮断されていませんか?

 

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翻訳家のたまご

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ABOUTこの記事をかいた人

日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。 翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など 息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。