【翻訳家の海外暮らし】単なる性格?文化の違い?

【翻訳家の海外暮らし】単なる性格?文化の違い?

こんにちは!

ニューヨクシティより、講師のMihokoがお届けです。

 

言葉が持つもの

言葉はその 「人となり」 を表すと言います。

同じように、その言葉が生まれた文化や特性も表しますよね。

日本語と英語を比較し、例えば英語だと主語の次に動詞がくるので、「どうしたのか?」を先に知りたがる思考回路なのに対し、日本語は「どうしたのか?」までを説明する過程を大事にすると言われたりします。

 

言葉によって変わる文章の構成

一文を構成する特徴は文章全体の運び方にも特質として現れます。

英語は 「何を言いたいのか、最初にサッと一文で述べる」 とわかりやすい文章になります。そのあとに、理由づけや具体的な情報を足していく構成ですね。

日本語だと、「結論に到達するまでの過程」 を大事に言葉にしていきます。

結論から言ってしまうと、「せっかちねぇ〜」 と呆れられたり、「先にオチを言っちゃって!」 と文章構成のダメだしをもらってしまったり(笑)

 

言うまでもないですが、この言語特性は翻訳をするときのポイントになります。

文章スタイルや、それが文芸作品なのか、ビジネス用なのかで、もちろん書き方は変わってきますけども。

 

言語特性を考えた翻訳

先日、ウェブサイト用の日本語原稿を英語に翻訳する仕事を受けましたが、日本語の文章構成を英語圏の人へアピールするように作り変える必要がありました。依頼されたのは商品広告用だったので、言いたいことをわかりやすく伝えるべき文章だったからです。

原稿の日本文は丁寧に書かれていましたが、 「何を言いたいのか?一言でセールスポイントは?」 がわかりづらく、最後まで文章を読んでやっと要点が登場するという書き方、つまり前置きが長い…。

これだと英語圏の人は途中まで読んで、『何を言いたいんだか、的を得ないぞ…』 と、途中で読むのをやめてしまう可能性が。

商品広告用であればなおさら、伝えたいことをまず最初に!が原則です。

いや、広告用でも文章テクニックとして、疑問や問題を読者に提起させ、興味をそそらせる、何が言いたいのか最初からハッキリとは言わない!というのもありか…

 

ああ、まてよ、それでか?!

 

単なる性格?文化の違い?

親や親しい友人に、

「Mihokoって言葉キツイ、ダイレクト過ぎ!」

って言われるのは、英語の影響か?!

…あ、いや…英語を喋れるようになるずっと昔、子供の頃から言われてたか…

 

私の場合は単なる性格、英語のせいにしちゃいけませんね…!(苦笑)

 

※Mihoko先生の前回の記事「【翻訳家の海外暮らし】楽器の呼び方におもう」を見逃した方はこちらからどうぞ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。 翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など 息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。