アメリカの高校のArt Classで日本人は輝ける!!【体験談】

こんにちは、講師のH.Yukiです。

以前のブログで、私の高校留学時代に、Englishのクラスでかなり絞られて凹んだ話を書きました。その私でも輝けるクラスが二つあったのです。それは、Art(美術)とMath(数学)でした。今回は、そのうちのArtの授業についての話を書いてみます。

私が最初にアメリカに行った1985年は、デジタルアートは、まだ一部のコンピュータ技術者のものでしたので、秋に学校が始まった時には、pencil(鉛筆)とcharcoal(木炭)でのdrawing(ドローイング、日本で言うデッサン)から始まりました。

英語が分からない私の授業の様子

アメリカ人の先生が言っていることも、席の向かいに座っている他の生徒(主に白人)の喋っていることも、ほとんど分からない私は、「あ~、鉛筆で写真を写すんだな」という事を理解した後、自分で画用紙に向かってひたすら写真を写していました。

ところが!!

すると、ある女の子が寄ってきて、You are good! と言ってきたのです。

私は、「えっ?」と思い、その女の子にThank you!と言った後に、周りを見回すと、確かに、他の生徒が書いている絵は、日本のレベルでは「下手」な方の絵が多かったのです。その時私はアメリカの高校で初めて褒められて、認められたような気がしました。

海外ではアニメ・マンガで有名な日本のアート、当時は…

日本人は、仏教美術といい、江戸時代の浮世絵といい、絵画のレベルが高いと思いました。その頃は、まだ日本のアニメ・マンガ旋風は巻き上がっておらず、日本人のアートがアメリカでそれほど受け入れられてもおりません。しかし、私のいたアメリカの高校は、とても田舎にあったので、田舎のレベルだったのかも知れませんが、そこでは私は”such an artist!”だったのです。

そして私はこうやって生き延びた!!

その高校のアートの先生にも気に入られて、私はその年、自分の好きなものを描いていいという事になり、ひたすら、pencil、charcoal、pastelで、drawingを何枚も何枚も書きました。もちろん成績はAでした。これと、MathのAがあっから、EnglishのDも耐えられたのです。

そして、春にあった郡のArt Showにも出品させてもらい、賞を取って、少額でしたが賞金ももらいました。

夏のArt Campに参加して…

アメリカの子ども達は、夏休みに、campという、子供たちだけで宿泊する体験学習のようなものに参加することが多いのですが、その高校のアートの先生が私にrecommendしてくれたのは、夏の一週間のArt Campだったのです。high schoolの一年が終わり、私の帰国が近づいていた夏休みでしたが、私はそのArt Campに参加することにしました。

Campとは

それは、University of Wisconsin, La Crossというウィスコンシン大学ラクロス校で、ウィスコンシン州の南部の高校の生徒が集まって開催されたcampでした。一週間、寮で寝泊まりして、Artに取り組むわけですが、大きなキャンバスにみんなでcollaboration(コラボ)して絵を描いたり、それを背景に使って、play(演劇)をしたりしました。

レベルの高い子の集まり

そこに集まって来た生徒たちは、確かに私の高校の生徒たちより、art-minded(アート志向)で、都会の子もいたため、私はかなり刺激を受けました。そして、指導者も、大学の先生たちが多く、レベルが高い指導を受けることができたのです。

英語も話せるようになった私の進路を決めたこのcamp

そこでも、私は再び、日本人として珍しがられた(と言っても、男の子たちは私を見てHonda! Kawasaki!と叫んでいただけなのですが)のと同時に、私の作品について、先生たちに講評をいただけたので、私がその後、一旦帰国の後に、再び渡米して、Art majorでcommunity collegeに通うきっかけになりました。

そこでの友人もできて、私の会話能力も、帰国直前にかなり向上した感じがしました。その1986年の夏、私はそうやって自分の一年間を締めくくって、帰国の途についたのです。

私にとってのArt classは…

Art classがあったから、私は一年間の留学を何とかこなせたのです。このような話をすると、「楽しかったんでしょうね!」と言われそうですが、他の部分はダメな所(特にEnglishのクラスとその先生)が多く、私のずたずたになっていたプライドを、ようやくつなぎとめてくれたのが、Artだったというだけの話です。他は苦労のみでした。

海外での暮らし、皆さんも頑張れる!!

海外滞在体験は、人の数だけ物語があると思います。苦しいことが多い中で、私のArtのような、何かのよりどころがあれば、赴任期間なんとかしのげると思います。日本人はArtの才能が高い人が多いので、私のようにそれがArtだったという方が他にもいらっしゃると思いますが、Artに関わらず、何かを見つけ出すことがknack(コツ)だと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市在住です。高校と短大時代に留学し、アメリカには計4年滞在しました。その間、アメリカ文化と英語教育に関して学び、帰国後は、地元の米国系半導体工場で5年間通訳と翻訳に従事しました。その後フリーランスになり、同時に専門学校などで英語の指導もしています。趣味は料理と絵を描くこと。また、ぐうたらクリスチャンですが、英語とドイツ語で聖書の勉強もしています。みことばを生きる、イエスの教えを生きるをモットーに、日々、生徒様への指導にあたらせていただいています。