【時事問題の英語表現を知っておこう!】riotとは一体何?

【時事問題の英語表現を知っておこう!】riotとは一体何?

皆さんこんにちは、羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。

今朝ロンドンに住む姉とFacetimeで話していた際に、彼女の8歳になる娘が‛ママ、riotって良い事なの?それとも悪い事?’と聞いてきて、一瞬どう答えを返してよいか迷った、という話をしていました。

5月末にアメリカのミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人Gorge Floyd氏が白人警官によって不当な扱いを受けて窒息死したことに抗議し(それ以前にも、ここ数年似たケースが何度も起きていることもあり)、ミネアポリスのみならず全米各地で人々が権力に対し、そして人種差別に対しての抗議活動が広がっています。(6月初旬現在)

テレビで映し出されるセンセーショナルなイメージは警察署や建物が焼き討ちされるものや、ガラスが割られて空っぽになった店など、暴徒化した1部の集団によるものが多い印象です。それを表現する場合に英語では’riot’、日本語では‛暴動‘とひとまとめにされていることもありますが、本来の抗議活動の目的とは異なるものであり、明確に区別化されなくてはいけません。

riot(暴動)と一言で括られてしまうものの中にもいくつかの違う定義・呼び方が存在しますので、今回は現在のアメリカ(そして世界)の状況を伝える時事ニュースを正確に理解するのにも大切ないくつかの単語を紹介したいと思います。

時事問題の英語表現を覚えよう!

<lootingとは?>

今回全米各地に広がったこの‛暴動‘の中で、本来は誤ったシステムや権力、人種差別へ抗議が、そして何よりも不当な扱いによって命を奪われたFloyd氏へのjusticeを求めることが真の目的であるにも関わらず、その機会を利用して一部の人間が夜間の店などに押し入り物を略奪するカオス的な状況が見られます。この様子をテレビなどでみて、riot(暴動)と呼ぶのは正しいことではありません。この行為は正確には英語でlooting(略奪)と呼ばれています。

(例)The nation’s attention has been on the looting happening across the country amidst protests.
(国民の注目は抗議の真っただ中起きてる略奪行為に注がれている)

 

<vandalismとは?>

Lootingに加えて、今回テレビの中に映し出される破壊された建物や町の通りの姿もあります。これは”Black lives matter!(“黒人の命も大切だ!”というスローガンを叫びながら怒りを表し、抗議をする多くの人々の本来の意図とは別に、一部の人によってなされた破壊行為を指すもので、英語ではvandalismと呼ばれています。

(例)It makes us angry that the cemetery is becoming a target of theft and vandalism.
(墓地が窃盗と破壊行為のターゲットになっているのは悲しいことだ)

 

<protestとは?>

Lootingvandalismなどの本来の意図とは離れた行為がセンセーショナルに映し出されることで、人々の抱える怒りやそれを表現する行動の意味がぼやけてしまうのは悲しいことです。プラカードを持ってデモ行進をする人々や、警察や州兵に抗議する人々が行っている行為は、protestと呼ばれています。さらに、暴力を伴わないものについては厳格にpeaceful protestと表現されたりもします。

(例)Our organization have been using peaceful protests to bring about change.
(我々は変化を起こすために平和的な抗議活動を行ってきました)

<では、riotとは一体?>

冒頭で述べた私のロンドンに住む姪っ子の質問‛riotは良いものか、悪いものか’という無垢な質問。

私はそれに明確に答えることが出来ずにいます。Lootingvandalismは決して許される行為ではありません。では、‛群衆が行う権力などに対して時として暴力を伴うような集団的活動’と定義されるriotはどうなのでしょう?

Riotについてて、非暴力主義で1960年代のアメリカの公民権運動の中心となったマーティン・ルーサー・キング牧師はあるスピーチの中でこう述べています。

“—riots are socially destructive and self-defeating—but in the final analysis, a riot is the language of the unheard.”
(暴力は社会にとっては破壊的で自滅的なものだ。でも、突き詰めると暴動とは、それまで誰も耳を傾けなかった言語である)

人々の社会のinjusticeに対する怒りと悲しみが歪められることなく‛耳を傾けられる‘こと、そしてそれが誤ったシステムのみならず社会の変化につながること。それこそが大切な事なのではないか?世界の南端の(比較的)平和な小さな国に暮らしながらも、そんな事を自問自答しながら日々を過ごしています。

 

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1 個のコメント

  • 子供の感性の鋭さに気付かされるお話です。さらに、子供目線から時事を考えさせるとても興味深い内容です。

    最後のキング牧師の引用とその訳に関して気付くことがあります。”–a riot is the language of the unheard–“(暴動とは、それまで誰も耳を傾けなかった言語である)引用部分の訳がピンと来なかったおかげで少し調べてみました。

    “the unheard”は「耳を貸してもらえなかった人たち(平等と自由を保障されなかった黒人たち)」のことでしょう。なら、the language はもっと気の利いた訳をあてたいと思いました。「言語」というのは自分の考えを相手に伝える手段、「暴動」を比喩したものでしょうから、「表現手段」ですね。

    そこで・・・
    “—riots are socially destructive and self-defeating—but in the final analysis, a riot is the language of the unheard.”(暴動は社会への破壊行為であり、自滅行為でもある。しかし突き詰めれば、この行為は誰にも耳を傾けてもらえない者たちが声を上げるための表現手段である)

    おそらく、元の訳はこのスピーチの訳として認められた犯さざるべき文章だったのだと思います。年月を経て当たり前だっただろう連想が消えてしまった今、あらたに読み返す時が来た感がしました。

    追伸:この「暴動」、親を説得するにはまだ言葉が足らない、もしくは親の不理解のせいで泣きわめく子供たちの行為を連想してしまいます。もちろん集団ではありませんが、どこか心理的に共通する所があって、さらにおもしろみが増します。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!