オーストラリアのコロナ対策 3月22日の今。

オーストラリアのコロナ対策 3月22日

こんにちは、メルボルン在住のさゆりです。

世界中がコロナウィルス対策に奔走する現在、オーストリアのコロナウィルス対策についてお知らせしたいと思います。

とは言っても、各国同様にオーストリアのコロナウィルス対策も日々変化していますので、このブログが公開された時点では、書いている時点(3/22)より更に厳しくなっている可能性はありますが…。

 

オーストリアのコロナウィルス対策ー『自主隔離勧告』

現時点では、オーストラリアは国境の全面閉鎖は行っていません。

ただ、渡航者は全面禁止の状況です。入国できるのは、国民(citizens)、居住ビザを有する居住者(residents)、またはそういった国民・居住者の一親等の家族(direct family members)に限られます。これらの人々が帰国した場合、入国と同時に2週間の自主隔離(self-isolation)が求められます。

日本の場合は、『自主隔離要請』と理解していますが、オーストラリアの場合は、『自主隔離勧告』で、法的強制力を伴います。2週間の自主隔離に違反した場合、懲役や何百万の罰金を科せらることになります。実効性は不明ですが、基本的には自分では買い物もできず、家の中でも他の家族との接触を断つ事が求められています。

そのほかにも感染者と接触があった場合にも2週間の自主隔離が求められます。父親がビジネスでイタリアから帰国直後にこの『自主隔離勧告』が発表されたため、息子の同級生は自主隔離を余儀なくされました。

 

オーストリアのコロナウィルス対策ー学校は?

学校はまだ全面閉鎖にはなっていませんが、感染者が発生した学校(生徒、先生、父兄等)は閉校になっています。秋休み(Easter Holiday、今年のEasterSundayは4月12日です。)が直近ということもあり、多くの私立学校では今週からOn-line (distant) learning に移行しています。ほとんどの学校でMicrosoft Teams或いは、Zoomというアプリを利用しているようです。

大学も同様です。息子の学校も月曜日からZoomで授業を行うようです。公立学校も早々にこの例に習うだろうと言われています。

南半球のオーストラリアは、これから冬に向かうので感染拡大により懸念を抱いていると考えられます。秋休みはEaster 直後に終わる予定なのですが、そのため秋休み後も当面はOn-line (distant) learningが継続する公算が高いです。(本日Melbourne のあるVictoria州では、公立学校も火曜日から休校と発表されました。)

 

オーストリアのコロナウィルス対策ー4平方メートルルール

オーストラリアでも市中感染(community transmission)が発生しています。特にここ1−2週間で各州で感染者が急増しているため、政府は相次いで社会的距離(social distance)政策を発表しています。

まず、戸外でも500人以上人が集まるイベントは全面禁止です。屋内でも必要不可欠ではない100人以上の集会は禁止されています。(公共交通機関、医療施設、スーパーマーケット、ショッピングセンター、オフィスビル等の必要不可欠な場所には適用されません。)

また昨日は、屋内での100人以下の集会でも,床面積4平方メートルあたりに1人以下の密度が必要と発表されました!分かりやすく言うと、屋内では一人当たり一畳(1.62m²)以上の空間が必要ということですね。広いオーストラリアといえど、これは結構きついですね。今日も有名なボンダイビーチ(Bondi Beach)に500人以上が集まった(自発的に)ということで閉鎖されました…。

この4平方メートルルールは、既に大打撃を受けているレストランやカフェに致命的な打撃になるのではと懸念されています。

 

オーストリアのコロナウィルス対策ーLockdown

併せて各州派、水際対策も強化されており、Tasmania州(apple island と呼ばれる島です)に続き、South Australia、 West Australiaも州境を閉鎖すると発表しました。また2−3時間ほど前、SydneyのあるNew South Wales州、Victoria州は今後48時間でヨーロッパ式のLockdown(閉鎖・封鎖)に入ると発表しました。

Flagship Carrierであるカンタス航空(Qantas)は3月末から少なくとも5月まで全ての国際線を停止すると発表しております。それまでは海外在住のオーストラリア人の帰国(repatriation)を支援するという名目です。

 

オーストリアのコロナウィルス対策ーここでも発生、panic buying

オーストラリアでも買い占め(panic buying)は起こっています!

マスクをするという習慣がないので、マスク不足というのはそれほど目立ちませんが、現在商品としてのマスクは出回っていません。ただトイレットペーパー、ティッシュペーパー、ペーパータオルなどの紙類はスーパの棚から消えました。Sanitizer (殺菌アルコール液) も買えません。先日はトイレットペーパーを巡って傷沙汰が起きたそうです。お米、パスタなども一時スーパの棚から消えたのですが、小売店側が買い物を一人一個に制限したこともあり、徐々に戻ってきているようです。現在消えてしまったのは、肉類、冷凍野菜類です。オーストラリアには死ぬほど肉も野菜もあると思うのですが、それでも消えてしまいました。

某家電店の話によると、ここ1−2週間で過去2年間の売上を上回る数の冷凍庫(freezer)が売れたそうです。ガレージにfreezerを置ける家が多いオーストラリアだから可能なんでしょうけど。ただ逆にシーフードはふんだんにありますし、値段も下がっています。特に中国への出荷が減っている海老、カニ、ロブスターは安くなっています!

スーパの棚から商品が消えたのは、商品を並べる人手が不足しているのも一因のようです。これを受けて大手スーパーでは、大量の一時解雇が発生している航空会社から優先的に社員を受け入れると発表しています。

 

また2−3時間ほど前、SydneyのあるNew South Wales州、Victoria州は今後48時間でヨーロッパ式のLockdown(閉鎖・封鎖)に入ると発表しました。豪州の感染者数は現在のところ1300人弱、死亡者数も7人とそれほど深刻ではないのですが(検査数は10万件を超え、人口が5倍の日本を遥かに上回っています)、患者数の急増で医療システムが崩壊するイタリア化することを恐れ、感染カーブの平坦化(flatten the curve)に全力を注いでいるようです。

次のブログを書く時は、もう少し明るいニュースを届けられたらと思います!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。 日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。