【翻訳家の挑戦】俳句ド素人の翻訳家 句会へ その1

翻訳家、句会へ

この短い詩のオリジナルは?

みなさん こんにちは!
英日翻訳講師のMisaです。
いきなりですが、この季節にぴったりの世界でいちばん短い詩を。

What stillness!  The voices of the cicadas  Penetrate the rocks.

 

とってもシンプルなので、読む側が光景や音などを自由に想像して楽しめますよね!
さてこの詩は、ある日本の詩の英訳です。
はい! もうおわかりですよね!
そうです、オリジナルは、松尾芭蕉のこの俳句。

閑さや岩にしみ入る蝉の声

 

俳句は「世界最短の定型詩」と言われ、世界中で人気を博しているそうです。
なんとわたしは、ひょんなことがきっかけで、先月から俳句を習うことに~。
いや、これがもう、スゴいことになっているのです!
(いろんなことがあり過ぎて、こんな抽象的な言い方しかできません~(苦笑))

 

ド素人が句会に~?!

恥ずかしながらわたしは、この歳になるまで俳句を詠んだことがありませんでした。

短歌は、中学のとき国語の時間に作った記憶があるのですが、俳句を作った記憶はなく、日常においても、新聞の地方版の文芸欄や地元の文化協会の会報に掲載されている句を読むぐらいで。
でも、そうやって俳句を「読む」のが好きで、「ああ、こうして日々の発見や思いをシンプルに表現するのっていいなぁ」と以前から漠然と思っていたんです。
そんなとき、友だちが俳句を習いたいと言うのを聞いて、「六十の手習いになる前に、わたしも始めてみようか!」と思い立ち、さっそく地元の俳句の会に参加することに――

 

とにかく作ってみる!

会の代表の方から、「夏の季題で、五句、ご準備ください」とのご連絡をいただき、俳句のはの字も知らないまま、とにかく作ってみることに。

でも、自宅のリビングでメモ帳を前にいくら頭をひねっても、なーんにも出てきません。
そこで近所を散歩したり、ちょっと足を延ばして花の名所などへ行ってみたんです。
すると、あら不思議~!
いろんなものをナマで目にするうちに、感覚がなんとなく敏感になっていき、いくつか「感じ」が芽生えてきました。
そしてそれらの「感じ」を「ベース」に、自分が表現したいことを掘り下げていくと、ざっくりと見えてきました。

でも、それをどうやって五七五の十七文字にまとめればいいのか……。

「初めてやから自由に作ろう! 何も気にせず作れるのは、何も知らない今だけやし!」などと自分勝手な論理を思いつき、なんとかかんとか五七五にまとめてみました。
歳時記さえ持っていなかったので、季語はスマホで検索して~。

そして、句会に!
このときのわたしは句会の意味も知らず、「初心者やから、見学っぽい感じなんだろう」などと、なんとものんきな気持ちで参加したのでした。
(友だちは、彼女の地元の俳句の会に参加することに)

 

いきなり、プロの試合に!

そして、本番! 開始から30分もたたないうちに、わたしは自分がいかに無謀でお気楽だったのかを痛感することに……。
まるで、プロ野球選手の集団に、ひとりだけリトルリーグの選手が迷い込んだかのよう!
いえ、まだ選手にもなっていないので、体験入学者です。
でも、体験入学者だから練習だけでOKということはなく、いきなりプロの試合に出ることに!
みなさんと一緒に投句し、清記し、選句するのです(「句を提出→提出された句を全員で分担して用紙に書き写す→自分が良いと思う句を五句選ぶ」という流れ)。
こういった流れもまったく知らなかったわたしは、途中で目がまわりそうになり、手は汗でびっしょり――(次回に続く

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

兵庫県出身。大阪女学院短期大学英語科、Gwinnett Technical Institute Travel Management学科卒業。電機会社勤務、英語塾経営・運営を経て、翻訳業に従事。現在、児童英語講師と翻訳通信講座添削トレーナーも務める。 翻訳実績(和訳):ノンフィクション(人文系)、コミック(英文学対訳シリーズ)、雑誌(クラフト系)、映画関連資料(公式サイト、劇場用パンフレット、予告編、特典映像、プレスリリースなど) 『趣味は洋画と洋楽(〝あの〟映画を観てからQueenに夢中!)鑑賞、阪神タイガースの応援(田淵・掛布時代からのファン! わっ、古ぃ~)。日課は20分程度のウォーキングとストレッチで、運動不足解消のため両手両足を大きく振って歩くので、すれちがう人から「お! がんばっとるな!」と声をかけてもらっています(笑)。そして夜はお酒のアテづくりと「家呑み」。毎晩8時以降は居酒屋の女将に変身します!』