フランスの宗教にまつわる季節のお菓子を紹介!

フランスの宗教にまつわる季節のお菓子を紹介!

こんにちは!講師のRinaです。

先月からお酒を飲む機会も、甘いお菓子を食べる機会がすごく多くて、健康が気になるこの頃です。フランスの冬は、とにかく行事が多いのですが、その行事ごとに食べるお菓子があります。

フランスの季節のお菓子①ー王様のケーキ

まず、1月6日はÉpiphanie(エピファニー=公現祭)と呼ばれる祭日です。
公現祭とは、キリストの誕生を祝いに東方からやってきた3人の王様がキリストに謁見したといわれている日です。
この日には職場や学校、家庭で、パイ生地にアーモンドクリームが入ったGalette des Rois(ガレット・デ・ロワ=王様のケーキ)を食べます。

通常ホールケーキを切り分けて食べるのですが、中にはフェーヴという陶器やプラスチックの小さなオブジェが隠されていて、自分が食べているピースの中にこのフェーヴが入っていた人は、その日一日王様として王冠を被り、その1年は幸せな年になるとされています。

うちでは今年すでに2回食べましたが、今月末まではベーカリーやスーパーマーケットではこればかり売られていて何度も食べることになるのでみんな飽きてしまい、1年でこの時期しかほとんど食べません・・・。
そして、フェーヴは本来1個だけしか入っていないのですが、うちではかならず娘たちの喧嘩が発生するので、私がこっそりもう1つ入れます。学校では何個フェーヴを当てたか、毎日自慢しあっているんだとか。

 

フランスの季節のお菓子②ークレープ

2月2日は、Chandeleur(シャンドゥレール=聖母お清めの祝日)で、各家庭ではクレープを焼きます。

片手にコインをにぎってクレープをうまくひっくり返すことができれば、その人は1年間幸せに過ごせるといういわれがあります。
ちなみにクレープは、その形状と色から恵みをもたらす太陽を象徴しているのだそうです。
フランスのほとんどの家庭には、「クレープパーティー」と呼ばれるクレープ用のホットプレートがあります。
日本のホットプレートと同じような形ですが、表面には手の平くらいの丸いくぼみが3つか4つあって、そこにクレープ生地を流し入れて焼きます。
フランス人はこのクレープパーティーをするのが大好きです。
この日はハムやチーズなどをのせた塩味のクレープを楽しんだ後に、ヌテラやジャムなどを塗ったデザートクレープを山ほど食べます。

 

フランスの季節のお菓子③ーイースターのチョコエッグ

そして、春分の日以後の満月より後にくる最初の日曜日にあたるPâques(パック=復活祭)には卵やうさぎの形のチョコレートをこれでもかというほど食べます。
私はこの日をチョコレート祭りと呼んでいるほどです。
フランスでは他の国のように卵に色を塗ったりしてイースターエッグを作ることはほとんどしないのですが(なぜかわかりませんが、そもそも色を塗れるような白い卵はフランスにはないんです!)、チョコレートでできた卵をいくつも庭に隠して、それを探すゲームをして遊びます。

 

フランスの季節のお菓子④ーブッシュドノエル

それから最後に、クリスマスにたべる「ブッシュドノエル」。
日本でもクリスマスの時期はたくさん売られていますね。
ちなみにフランスではケーキよりもアイスクリームのブッシュドノエルを食べることが多いです。
メインの食事が重たいので、ケーキを食べる別腹がないんです。
ちなみになぜこの薪の形なのかというと、キリストの誕生の日それを祝う形で一日中、暖炉で薪を燃やしていたことに由来するんだとか。
あと、前の年の冬に、燃やし残した薪で作る灰には、厄除けの効果があるという言い伝えがあるから、という説もあるようです。

このようにフランスの宗教行事では、必ずそのときに食べるお菓子があり、それが1年の楽しみでもあります。

みなさんもフランスや欧米の国にいらした際には、ぜひ季節のお菓子を探して楽しんでみてくださいね!

 

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様々な国に滞在した経験があり、「伝わる英語」が何であるかをしっかりと理解しているRina先生。きめの細かい添削でありながら、モチベーションもしっかりと上げてくれる添削が大変人気で、生徒様から高い評価を受けている講師です。 座右の銘は"If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can become it."