【翻訳家の暮らし】アウトプットができる語彙、できない語彙

【翻訳家になる】アウトプットができる語彙、できない語彙

Hello everyone!

今回はフィンランド出身の講師Erikaがお届けします。

2021年の抱負は語彙を増やすこと

私はこれまで、「新年の抱負」なるものについてあまり考えたことがありませんでした。目標なんていつでも立てることができるし、新年だろうが秋だろうが関係ない…というのが正直な考えでした。

しかし、最近では(この記事のように)日本語でアウトプットする量も増え、どうしても自分の日本語力の限界を感じたので

「日本語をワンランクアップさせたい!」という思いから今年は「毎日新しい日本語を一つ覚える」という目標を立てることにしました。

 

使える語彙と使わない語彙ーactive vocabularyとpassive vocabulary

active vocabularyとpassive vocabulary

この二つの英語をご存じでしょうか?

active vocabularyとは、日本語では「産出語彙」「表現語彙」などとも言い、本人が使うことのできる語彙、つまりアウトプット可能な語彙のことですね。

これに対し、passive vocabularyは「理解語彙」で、理解はできるけどアウトプットはできない語彙のことを表します。

面白いことに、「理解語彙」は外国語だけでなく、その人の母国語にも存在します。この記事の読者は日本語母語話者が多いと思いますが、皆様の日本語の「理解語彙」は何でしょうか?

私はこの間、日本語のニュース記事で「毅然たる」という語彙に出会いました。恥ずかしいことに、「毅」は「つよし」としか読むことができず、読みすら分かりませんでした(笑)

しかし、固そ~うな字面からはなんとなく意味がわかったので辞書で調べなくても記事の内容を理解できました。(これは厳密な意味での理解語彙と言って良いか分かりませんが…。)

皆様はこの「毅然たる」の意味を理解できますか?では、会話をしたり、文章を書くときに、「毅然たる」を使いますか?「yes and no」と答えた方にとっては、「毅然たる」は正しく「理解語彙」になりますね。

 

passiveをactiveに!

しかし、「理解するだけ」では勿体ないと思いませんか?私はそう思って、この「毅然たる」をノートに書き留めることにしました。そして、今後の課題としては、「毅然たる」を積極的に使っていくことで

passive vocabularyからactive vocabularyに変えていきたいと思います。

これまでにノートに集まった面白い日本語たちは、半分ぐらいがpassive vocabularyで、残りの半分が「知らなかった!」という日本語です。

active vocabularyが増えれば、アウトプットもレベルアップできる!そう信じて、今年は頑張っていきたいと思います。

皆様は翻訳に興味を持っておられますので、小説を読まれる方が多いと思いますが、今度「理解できるけど使わない語彙」に出会ったときは是非active vocabularyに変えてみませんか?

「使わないけど理解できる語彙」は、意識しなければ気づかないうちに通り過ぎていきます。

このような単語に出会ったときは一旦STOP!「これってもしかして、理解語彙?」と自分に問いかけるようにしましょう。

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

フィンランド出身。日本語能力試験最難関のN1取得。IELTSアカデミックスコア8.5(8はExpert User、9はNative User)。日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。フィンランドでは小学生のころから英語を学び始め、海外のテレビや映画は吹き替えではなく字幕が使われており、若い世代は英語が話せない人はほとんどいないと言っても過言ではない状態にあります。Erika先生も幼稚園から英語を使って育っており、英語力についても当社英語圏ネイティブ講師がまったくネイティブとそん色ないレベルと評価しています。座右の銘は「Challenge yourself!」