【文芸翻訳】ブックレビュー 超大作ファンタジー『The Inheritance Cycle』

The Inheritance Cycle

こんにちは、ニューヨークシティよりMihokoです。

「オススメの本」についてBook Reviewを書くということに初挑戦しています!

まず、ひとつ告白です。

実は私、活字が大嫌いだったんです!

日本にいる頃はマンガもあまり読みませんでした。(だってマンガも活字なので)

そんな私に転機(?)が訪れたのはニューヨークに移住してからです。
英語が当たり前の環境は、自分で自覚している以上に異常でストレスになっていたんでしょうね。

手当たり次第に日本語の本を読み漁り始めたんです(苦笑)。
そこで気がついたこと。

『活字や本が嫌いなんじゃない。単に面白い本に出会っていなかっただけなんだ!』

 

ということで、私のBook Reviewはもちろん専門的でもないですし、
的外れかもしれませんのでご容赦ください。素人ならでは、ユニークな情報をお届けできたら幸いです!

 

「オススメの英語本」をご紹介します!

好きな本はたくさんあります。

なにを第1弾でご紹介しようかと迷うんですが、ん〜、うちの子供たちの強い推薦でこれにします!

 

The Inheritance Cycle by Christopher Paolini

 

The Inheritance Cycle は全4巻、サイエンス・フィクション、ファンタジーの超大作で、4冊とも分厚いんですが最終巻は860ページと読み応えバッチリ!

これは作者のデビュー作で、2003年に出版された第1作目は、なんと作者が15歳で書いた作品です。
全米であっという間にヒット作となり、彼はティーンエイジャーにして有名作家となりました。

The Inheritance Cycleが評価を受けたのは、その独創性によります。

作者が作り上げた空想の世界のお話で、人間、妖精、魔法使い、小人、巨人、ドラゴン、半人半獣の生き物などが登場しますが、舞台設定が細部に至っていて、登場する様々な生き物たち独自の言語も作者によって作られています(各巻末にそれぞれの言葉の語彙集もついてます!)

 

この物語の主人公は15歳の少年Eragonです。
Eragonは叔父に育てられ質素な生活を送っていますが、ある日ドラゴンの卵を見つけ、アドベンチャーが始まります。

人間、妖精、小人など、それぞれが支配する世界があり、Eragonの出生の秘密を伏線に、ドラゴンとともに王国を脅かす悪の勢力と戦う旅に出ることになります。

ストーリーはEragonの成長とともに進みますよ。

これは児童書ですが、アメリカのReading LevelでいうとアルファベットのX以上、
学童のレベルだと中学・高校レベルになります。ですが、小学生で読み始める子たちも多いです。

うちの子供たちも小学生の頃に読み始め、あっという間にEragonたちの世界の虜になりました。

私も一緒になって夢中になり、家族みんなで繰り返し読んでいますので、
最初はペーパーバックで購入した本があっという間にボロボロになり、ハードカバーをセットで買い直しました。

そのハードカバーの本たちは、我が家に届いた初日に保護用カバーをかけられ、ずっと大事にされていますが、それでも角が丸まってページも擦り切れてきました。

愛されている証拠ですね! 

 

The Inheritance Cycleシリーズのご紹介

The Inheritance Cycleの各タイトルをあげておきます。

Eragon (初版2003年)

Eldest (初版2005年)

Brisingr (初版2008年)

Inheritance (初版2011年)

第1巻の Eragonは2006年に実写映画化されていますが、酷評も受けています。

やはりファンタジーの世界を原作に忠実に実写映像化するのは難しいのでしょうね。
私は映画は観ていません。

また、The Inheritance Cycleの続編で3つのお話からなる本The Fork, the Witch, and the Wormが2018年に出版され、Eragonたちのその後が語られています。

Eragonはドラゴン・ライダーのリーダーに成長していますが、彼の生き別れた兄Murtaghのその後のお話も登場しますよ。

 

Happy reading!

 

Mihoko


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ABOUTこの記事をかいた人

日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。 翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など 息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。