ニュージーランドのKiwi husbandとは?

ニュージーランド

こんにちは、羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。

数年ほど前に日本の親類や友人に‛ニュージーランドの男の人ってみんな家事や育児に積極的に参加しているの~?’
と同時期に何度も聞かれたことがあります。
どうして皆同じような質問を聞くんだろう?と不思議に思っていたところ、どうやら日本のあるテレビ番組で
‘ニュージーランドのキーウィーハズバンドとは!’というような内容の特集が放映されたというのです。

知っていますか?‘Kiwi’とは?

ところで、皆さんは‘Kiwi’という言葉をご存知でしょうか?

元々は長い口ばしを持ちずんぐりむっくりとしたニュージーランドの国鳥の名前です。
飛べない鳥としても有名で、一時は絶滅の危機にも瀕したことのある珍しい鳥でもあります。
実際に目にしたことはなくても、ニュージーランドを訪れたことのある方であればお土産や何かのマークで見かけたことがあるかもしれませんね。
ちなみに、ニュージーランドの特産品の1つキーウィフルーツはその形が似ていることから海外へ輸出することになった際にその名前が付けられたといわれています。

元はその国鳥の名前を指すKiwiなのですが、
現在では一般的にニュージーランド人を指す際に
・I’m a Kiwi.(私はニュージーランド人です)のように用いたり、
ニュージーランドドルを指すときにも
・Kiwi dollarsと表現したりもされます。

さらには、鳥のKiwiのオスが、メスが生んだ子供のために巣を作ったり子育てを担当したりする習性があることから、
・Kiwi husband=‛家事や育児を率先するニュージーランド人の旦那さん
という言葉も存在します。

ニュージーランド人の男性は皆家事、育児を率先してするか?の答えは?

さて、先述した私の日本の親戚や友人からの<ニュージーランド人の男性は皆家事、育児を率先してするか>という質問への答えですが、Yesでもあり、Noでもあります。

‘日本人の男性に比べてニュージーランド人の男性は家事や育児をします’というのは確かに一般的な傾向としてあたっています。

私的なレベルで見ると、我が家ではニュージーランド人の夫が洗濯/掃除/食器洗い/買い出し/子供の寝かしつけ/お風呂入れを担当しています。
(本人談によると、幼いころに両親が離婚しているので自分は家事をすることに慣れているが、そうでない人も多いとのことです)

また、周りの家庭をみると育児の分担などが日頃からきちんとなされている印象があります。
ただ、日本とニュージーランドの通勤事情・住宅事情・働き方・休暇事情・男女間の賃金格差など様々な社会背景にあわせて考えると
‘日本人の男性はあまり家事をしないけれどもニュージーランド人男性はする’と単純化してしまうのは正しくない気がしています。

日本に比べると、オークランドやウェリントンなどの大都市を除き、ニュージーランドの通勤時間がそこまで長くはないですし、基本的には皆退社時間には仕事をさっとすまして帰宅し、残業はあまり一般的ではありません。
よって、働いている男性もより家事・育児に関わりやすい環境にあるとも言えます。

上で述べたように、一般的には男性も家事育児参加型社会ではありますが、ラグビーが国を挙げて人気のあるスポーツであることに現れているように、どちらかというと‘男性は強いものであるべき’というマッチョ文化の気風があることも確かです。
これまでに訪れたことのあるニュージーランド人の家庭で男性がmate(男の友達仲間)と話しながらビールを片手にバーベキューを担当して、その他は一切相手の女性が仕切っている、ということも珍しくはなく、ニュージーランド文化のある1面といっても過言ではありません。

‘どちらの国が優れている’という単純化された一般論ではなく、国に関わらずその文化や社会背景によくあったシステムの上で男性も女性もより仕事と家庭のバランスがとりやすい社会になっていくことが大切であると思います。

日本の‘イクメン’やニュージーランドの‘kiwi husband’といった言葉だけがその背景を抜きにして独り歩きをしてもあまり意味がないですよね!

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ABOUTこの記事をかいた人

日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!