バイリンガルママの海外子育て【体験】タイの英会話スクール事情

タイで語学留学

こんにちは、Tomokoです。

この数年、
毎年2週間ほど夏に身内を訪ねてタイを訪れていますが、
一昨年から中学生の子どもを現地の英会話スクールに通わせています。

今回は、タイのキッズ英会話スクールの事情を簡単にご紹介したいと思います。
価格も安いので、これからお子さまの短期語学留学をお考えの方は、格安のタイは如何ですか?

【共感!】私の、キッズ英会話スクール選びの決め手は?

タイのバス

タイの大きな都市はどこも日本人学校に日本人向け塾・習い事と大変充実していますが、
それらはいろんな意味で「日本的」なこともあり、現地の一般的なスクールに行かせようとまず検索してみました。

当然山ほど出てきますが、通える場所となると限られますので、2、3校に絞られます。
それぞれホームページを読んで、
・特色やコース
・経営方針などを見る
と言いたいところですが、まずは、
・「場所」です。

私が徒歩もしくは公共交通(ソンテウという1回10バーツ(約35円)払うバス)で連れて行けるところに限られることと、
子どもがレッスンを受けている間、私が暇をつぶせる場所が望ましいからです。
その為候補は「ショッピンモールの近く・もしくはその中」に絞られ、そこからメールでやり取りが始まりました。

タイのキッズ英会話スクールの相場と先生事情

タイの英語の先生は白人

どのスクールもホームページに「問い合わせはここから」などページがあるので、
「日本人の14歳〜15歳の子供を夏に10日ほど貴校に通わせたいが可能か?」
「こちらの希望の曜日・時間で授業を組んでもらえるか?」
と問い合わせると、それぞれのスクールの事務局担当者から返事をもらいました。

どこも可能とのことで、

1時間5〜600バーツほどの授業料×日数となります。
日本円で、約1,700円~2,050円(レートによって変わります。)
授業料は午後より午前、平日より週末が高く、平日も金曜が他の日よりちょっと高いです。

先生は全て資格のある欧米人で、タイの人はいないとのことでした。

英語の堪能なタイ人の多くは大学卒業後企業で会社員として働くことを希望するので、
タイ語以外を教えるタイ人講師はいないのでは、と思われます。

先生に関しては、短期間の受講ではわがままは言えませんが、我が家の場合は特に問題はなかったと思います。

最初の年のマイケル先生はお父さんがアメリカ人・お母さんがスコットランド人ということで、
「20年前は日本で教えていたんだ。」と言われ、
“ああ、その辺りから不景気だったな〜”
とそこから色々聞きにくく、
タイに来られた経緯などは聞かずじまいでした。

マイケル先生は、50歳前後の落ち着いた先生ですが、
授業の前後に(外で)喫煙されるらしく、
子どもはその匂いがちょっと辛かったようでした。
(もちろん言えません)

日本のキッズ英会話スクールでは、
“先生はレッスン前後は喫煙をしない”
というルールがあるところが多いので、これも文化の違いですね。

【911】ツインタワーで働いていた、米国ニューヨーク出身のガブリエル先生との出会い

タイの英語の先生

次の年は子どもの英会話スクールを変えてみたところ、
ガブリエル先生という、明るい、子どもをしっかり励ましてくれる先生に出会うことができ、
2回目だったこともありますが、子どもも、とても楽しんで学べたようでした。

ガブリエル先生は、レッスン以外でも、
彼の生徒さん達でライングループを作って、
レッスンを離れても、何かにつけて英語を使わせようとしてくれ、
毎日宿題も出して不出来でもたくさん褒めてくださったようです。

また、ガブリエル先生は、
米国ニューヨーク州出身で、
911当時「証券会社社員」として、
倒壊したビルの一つで働いていたそうです。

その日はたまたま休みを取っていて、
電話がかかってきて「テレビつけろ!」と言われて、
見た光景をまだはっきり覚えている、と言っていました。

その後色々あって、
友人のタイ人家族が「タイに戻る」と言ってきた時に
「僕も行く!!!」と付いて来たんだぁ~、
と話していました。

私も911以前の米国で、
楽しく生活した人間のひとりなので、
ついそういう人たちとは愚痴がてら、
「あの頃は良かった」的な話になってしまいますが、
彼ほどその思いが強い人はあまりいないと思います。

亡くなった方はもちろん、911で大きく人生を変えられた人は世界中にたくさんいることでしょう。

ガブリエル先生が出される宿題は、正直我が子には難しく、レッスンは午後1時からなので昼食を取りながら教える、
というやっつけな予習でしたが、ある日ばったり会った先生が
「昨日の宿題見てくれた??僕すごい感動したんだ!こんないい人がいるんだと思って・・」
と涙ぐまんばかりに仰った話が下の新聞記事でした。

フェラーリ マクラーレン

『A pickup truck driver thanked the owner of a McLaren worth about 30 million baht for forgiving him after he rear-ended the supercar.
Weerapong Thongchum, 29, told reporters that he was driving at speed and was unable to stop in time when he encountered a traffic jam.
His truck skidded sideways, its front hitting a Toyota Camry…and its rear slamming into the back of a brand-new McLaren.
Mr Weerapong said he got out of his truck and apologised to the drivers of the two cars he hit.
He said the owner of the supercar was not angry at him, but merely advised him to drive more carefully.
The supercar owner also told him that he was lucky, saying that if he had hit someone else, he might have faced serious consequences.』

出典元:https://www.bangkokpost.com/learning/really-easy/1520882/rear-ended-b30m-mclaren-owner-thanked-for-calmness

簡単にこの話を日本語で説明すると、
29歳の貨物車の運転手Weerapong Thongchumさんが、
運転中に、急に渋滞に遭遇し、その時出していたスピードでは、上手くとまれず、
スリップして、カムリと新車のマクラーレンに軽く衝突してしまったそうです。

そして、彼は車から降りて、2台の車の運転手に謝ったそうです。
すると、マクラーレンの持ち主は怒った様子もなく、ただ簡潔に「もっと注意深く運転するように」
とアドバイスをして、「あたったのが(僕の私の)車でラッキーだったね、他の人の車だったら大変な目に合っていたかもしれないよ。」
と言ったそうです。

他にも先生は
「住んでいる地域の観光名所について話そう」
「物語を作ってその主人公になってみよう」と、
典型的な日本人中学生にもしっかり働きかけてくださいました。

結果、さほど好きでなかった英語の成績がその後かなり上がりました。
相手の熱意を感じながら目を見て話すことは、どんな人にも効果的なのだな、と思わせられる出来事でした。

とは言え、先生の宿題の感動ポイントは私と子供にはあまり響かなかった気がしますが、
先生の人に優しいお気持ちは伝わったように思います。

似たようなことを思いつく外国人は私だけではないようで、
最初のスクールでは韓国人のお子さんが同じように個人レッスンを受けていました。

ただ4歳〜5歳で、隣室で授業を受けていた子供曰く、先生方は歌を歌ったりゲームをしたり、となかなか大変なようでした。

【倒産も視野に?】タイのキッズ英会話での支払い方法とタイへの旅費はいくら?

タイの語学学校の支払いは、様々です。
受講前に半額を前金で入れてくれ、という学校もありますし、最初の授業の時に現金でもカードでも良い、というところもあります。
前金は銀行振込も可能ですが、うちは身内が現地在住なので特に問題はなく、「倒産したら返らない」とも考えませんでした。
ただ、タイも少子化が進んでおり、慎重に選択する必要があるかと思います。

子どもの送り迎えで顔をあわせるスクールの英国人ディレクターと雑談すると
「あそこの学校は Visa Mill (勉強ではなくビザ取得が目的の人が利用する学校)だ」
「学生ビザを取得後1回も登校していない某国からの”留学生”がタイ全土で2,300人以上いる」
「赤ちゃんのコースができた・零歳児に何を教えるんだ」

などなど、日本人には何だか耳が痛い話もあり、だんだん最寄りのカフェで子どもを待つようになりました・・。

LCCなら航空運賃往復3万円台〜でホテルも安くてきれいなところも多く、ご飯も美味しい、気軽な「遊学」として親子で楽しめると思います。

みなさんも、格安に済ませたいなら、子どもの語学留学にタイは如何ですか?
フィリピン留学のつぎに流行るかもしれませんね。

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ABOUTこの記事をかいた人

日本で大学卒業後、通訳資格を得て企業で働いた後、アメリカ在住。現地で言語療法士からマンツーマンのレッスンを受けつつ、出産・子育てなど含む生活を経て帰国。大学、専門学校、企業で通訳・翻訳・講師を務め講師歴は20年。どの言語でも「文は人なり」がモットーです。