読書の夏?!プロの文章力を盗むべし

読書の夏?!プロの文章力を盗むべし

こんにちは!ニューヨークシティよりMihokoがお届けです。

 

日本では「読書」というと、「秋」がまず思い浮かぶ季節ですよね。

アメリカでは特定の季節がイメージとして決まっているわけではないですが、summer readingという言葉があります。

 

というのも、アメリカの夏休みは長い!

(学校は6月のうちに終わり、新学年は9月の第2火曜日からですから、子供たちは2ヶ月半近くお休みです)

その長い休み中、普段忙しくて読めなかった本を読もう!とか、ゆっくり読書して自分の時間を楽しみたい!という人が多いから、Summer Readingでしょうかね。

夏が近づいてくると、各方面から Summer Reading List(この夏おすすめの本)という見出しが飛び交います。

子供たちの夏休みの宿題にも、日本みたいに必ず読書と感想文がありますよ〜。

(ああ、読書が大嫌いな子供の頃は、本の裏表紙などに書かれているあらすじを読んだだけで、読書感想文を書いたこともあったっけ…苦笑)

 

だんだん話がズレてきましたが、今回は読書に合う季節でも、夏休みの読書感想文でもなくて、読書の話がしたいです!

 

どんなジャンルの本がお好きですか?

あなたはどんなジャンルの本がお好きですか?

お気に入りの作家はいますか?

 

フィクション小説といっても、いろいろですよね。

作家さんによってスタイルが全然違います。

読書を通して様々なスタイルの文章に触れ、プロの技を観察する。

そうやって外国語の習得や翻訳の勉強に役立てています。

 

個人的に好きなスタイルは、言葉(描写)が少ないのに、イメージが生き生きと浮かぶ書き方です。

ん〜、なんというのかな、詳しい描写があると、それが逆に読者の想像や空想を制限しますよね。

読み手の自由な解釈に任せてくれる、想像力を掻き立てる書き方が粋だと感じるのです。

最小限の言葉でストーリーを語ってくれるって、その作家さんの読者に対する信頼感とか潔さが表れているなと。

 

なぜ“said”だけを使う!?

そんな粋な作家さんだと憧れているのがElmore Leonardです。

1995年に大ヒットした映画 “Get Shorty” の原作になった本を書いた人。(古い映画ですが!)

言葉は少なくても、その一片の情報が鮮明な世界を生み出す1ピースとなって無駄なく生きている感じ。

読者をストーリーに引き込む筆力がすごい!と思うんです。

 

この作家さんは 『Good writingのコツ』 というものを公言していて、その中の一つが

『登場人物のセリフには、“said”という動詞のみを使う』

つまり、whispered, shouted, cried out, whimpered など、「どういう風に言ったか?」を詳しく表す動詞は使わないんですね。

そして 『“said” を説明する副詞も使うな!』 とまで仰っています。

これは、「どういう風にこのセリフを述べているのか?」の想像を読者に委ねるためです。

ここに作家と読者との粋な信頼関係があると思いませんか?

 

また、『suddenlyなどという言葉も使うな!』 とも。

「急に、突然」 という言葉を明記せずとも、それが突然起きたという描写を端的にせよ!ということと、「急に、突然」 と述べてしまった時点で、読者に先入観を与える描写シーンになってしまうからという配慮です。

んー、深い!!!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。 翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など 息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。