【基礎から学ぶビジネス英語】4月といえば、日本では入社の季節!

【基礎から学ぶビジネス英語】4月といえば、日本では入社の季節!

皆さん、こんにちは!講師のShinichiです。

シリーズでビジネスの基礎知識から使えるビジネス英語をご紹介しています。

※前回の記事「【基礎から学ぶビジネス英語】企業決算の3月に思うこと〜ビジネスで大事な行動「あえてこだわること」」を見逃した方はまずこちらからどうぞ!

さて、4月と言えば日本では入社の季節ですね。

4月の新入社員の一斉入社は日本独特!

そもそも4月の一斉の新入社員採用は日本独特のことです。

「なぜ日本だけなの?」という疑問があるかもしれません。理由は日本独特の雇用慣習があり、これに沿って制度も作られてきたからです。

その慣習とは、「学校から直接多人数の卒業見込み者を年に一度4月にまとめて雇用する」からです。

実はこれ、日本では当たり前のことですが諸外国では違います。

日本のような新規雇用形態がない海外

先進国以外では、先進国の多国籍企業の現地法人以外では、大量人数をまとめて長期雇用する体力のある自国企業は極めて稀でしょうから、先進国に絞って日本の新規雇用形態が存在しない理由を列記します:

1. 大学での成績、学位は一生もの

多くの国では、大学であれば卒業自体すること、良い成績を取ることがより大事で、将来転職して当たり前の単に最初の会社に入るために「一生ものの学位と卒業証書とより良い成績と成し遂げたこと」を就職活動で棒に振るわけがないです。

大学でやってきたことが何十年経っても新しい転職の要なのです。何社目の転職にも使える一生の資産の学位だからです。加えて、良い成績を取らないと落第や放校はざらにあります。

2.社員全員が中途採用

企業は必要なときに必要な能力を持った人をあちらこちらから探して雇用します。これに関する国家や業界の規制も慣習もありません。社員全員が日本でいう中途採用と言っても過言ではありません。

3.新卒は重要視されない―いろいろなことを前向きに経験することはプラスとなる

学校から直接会社に入る以外の、例えば、インターンで働いてみる、半年の海外居住、起業してみる、ボランティア、夢の仕事をやってみるなど色々なことをしてから応募しても行動が前向きであれば特に不利でないです。

4. 新人研修はありません!

会計学、法学、機械工学など専門的で実務的なことは既に大学でやっていればこれらに関する職種に応募ができますが他の職種は極めて困難。

大勢で入社式をしてみんなまとめて新人研修など海外では軍隊以外にあり得ません。

 

これらの理由があっても、英語でこれらのこと表現する必要がでてくるかもしれません。

では、入社式とは何か、みてみましょう。

入社式:一斉に採用して、引退するまで一つの会社で働くことを前提に長く続く仲間として扱うことがなければ必要ないので、これも日本独特です。諸外国では特に20代などでは、自分の力を試すため、経験を積むため数社を転職するのは普通のことなので入社の儀式は意味が無いことになります。

4月の新入社員の入社を英語では何と言うでしょうか?

それでは、日本の「入社式」とはどう呼べばよいでしょうか。

Company Joining Ceremony/ Company Entry Ceremony

この様な表現を作ったとして外国で存在しないのであれば、説明も必要です。できるだけ簡潔に。

Japanese Nyushashiki, a company joining ceremony,*1 is the event that an employer orders many newly hired employees, directly recruited from many schools, to attend the head office of the company, a hotel, etc. The newly hired employees are given Naitei, unconditional offers*2 to join the company before April, and at the beginning of April, an executive announces that they are officially hired by the company at the Nyushashiki. The set of recruitment and Nyushashiki are conducted only once a year in Japan. The company may give other onboarding*3 events, such as an orientation and training, on the same day.

日本語訳:

「日本語のNyushashikiは、会社に入社する式典で、多くの学校から雇用された多くの新入社員が、本社やホテルなどに集まるよう会社側から指示される催しです。新入社員らは、4月前に会社の雇用内定を受け取っており、4月の初めに、役員が入社式で正式に入社したことを発表します。日本ではこれらの雇用活動と入社式が年に一度だけ行われます。会社は、同日に業務説明や研修などの新入社員就業開発系の催しも進めるかもしれません。」

表現の説明

  • *1 並列表現のappositionという文法。
    表現形態 ー AAA, BBB,
    ①必ずBBBはカンマで囲むこと(BBBが文末にくる時はピリオドで止めて大丈夫です)。②AAAとBBBは同じ人や物や事象を示していなくてはならない。
  • *2 Unconditional offer: offerは可算名詞。意味は「条件なしの受諾」ー (a  conditional offerは、(何らの)条件付き受諾)。もちちろん、a conditional offerをとってから、条件をクリアしてan unconditional offerをとるといることがありえます。
  • *3 onboarding: ビジネスの専門用語で、不可算名詞。定義:組織の新入従業員が知識や能力を伸ばして、組織の効果的な要員になってもらう一連の組織の活動。

 

今回は以上です。

次回もお楽しみに。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2004-2006年に米国資産評価会社本社付け日本地域プロジェクトの翻訳専任担当で日英翻訳デビューしました。現在に至るまで翻訳に関わりながら、経営コンサルタント・事業管理など実務を経験しています。英国大学・大学院で、英語基礎コースを経て経営学修士と金融投資スペシャリズムの取得まで、エディンバラ市に3年在住していたことがあります。多国籍企業の役員からバイオ科学者、企業家、大学長、環境保護活動家など様々な外国籍友人がおります。