【ビジネス英語】そのビジネス用語に注意

【ビジネス英語】そのビジネス用語に注意

講師のShinichiです。

今回はビジネスの基本用語でありながら、間違えやすく、勘違いや違ったニュアンスに繋がりやすいビジネス用語について解説をします。

間違いやすい英語ビジネス用語をピックアップ

(1)A businessman/ a businesswoman/ a business person (複数:business people)

和製英語でもよく使われるビジネスマンですが、この言葉は、日本語では一般の会社の社員の意味に使われることが多いです。

ですが、英語の定義ですが、「経営者/取引業界で働く人で得意会社での地位の高い人」です。具体的には、「事業家/会社の代表者・役員/会社の取引責任者」です。また、businessmanが男性、businesswomanが女性、business personが両性を示します。

気軽に一般の従業員が、”I am a business person.”と言い出すと、例えば会社の方針と戦略の整合性や為替の今後の動向についてなど、高度な質問を受けることになるかもしれませんので気を付ける必要があります。

例文:

・The small business people of Britain are the economic backbone of the nation.(英国の個人事業主らは、国家経済の屋台骨となっています。)

・She’s a shrewd businesswoman.(彼女は、抜け目の無い事業家だ。)

 

(2) 直属の上司と直属の部下

ビジネスに関わらず、ある程度の人数が居る組織には上司と部下が存在します。そして、日本語では、「直属の上司」と言わなくても上司と言えば、直属の上司を指すことが多いですよね。
英語の、a superiorは、「他の人の地位より高い地位の人」を示しますので、直属の上司の上司かもしれません。
ですので、直属の上司を言うには:
a direct superior
an immediate superior
a boss: 「直接指示を出す人」と言う定義から、my/your bossの様に所有格を付ければ、直属の上司となります。
直属の部下を言うには:
a subordinate は「部下」の意味で、a superiorの反意語ですが、指示を受ける側で一般に受け身のせいか、あまりa direct subordinate/ an immediate subordinateとは言いません。普通は、a subordiateだけでことが足ります。
しかし、どうしても「直属の部下」と言いたい場合の言葉は:
a direct report
例文:Only Rachael’s direct reports positively attended the training course. (レイチェルの直属の部下たちだけが積極的に研修コースに参加しました。)
reportを動詞で使うと、「報告する」と言う意味ですが、転じて以下の様な表現に使えますので、覚えておくと便利です。
例文:Who do you report to?(あなたの(直属の)上司は誰ですか。)

(3)「労働」を英語で表現するには?

労働の意味は広いので一語づつ解説します。
  • work [不可算名詞] いわゆる「仕事」の意味です。特に職種を選びません。
(例)What time do you start/finish work?(いつ仕事を始めますか/追えますか。)
  • works [複数形」工事現場などで多くの人達が働く肉体労働

(例)He got a job at the local brickworks. (彼は地域の煉瓦作業の仕事を得ました。)

  • labour/ labor (不可算名詞)「労働/労務。特に肉体労働/作業」「労働者一般」 ※前者が英国英語、後者が米国英語の綴り

この意味から、a labour union(労働組合)は、工場などの労働者の組合を示します。サービス業や事務作業などの職種が中心の場合に労働組合を言うには、emplyees’ unionの様な表現になります。

(例)The company wants to keep down labour costs.(その会社は労働コストを下げたいと考えている。)

ここではlabourを使っているため、時給/日給など時間と労働単価で換算できる労務を指すことになりますので、1ヶ月で決まった給与(salary)や賞与(bonus)を受け取る業務の賃金とは違います。

 

いかがでしたか?

このように、日本で使用するビジネス用語は和製英語も含め、実際の英語に訳して使用する際にはニュアンスや意味が若干違う場合がありますので、気をつけて使ってくださいね。

講師Shinichi

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

2004-2006年に米国資産評価会社本社付け日本地域プロジェクトの翻訳専任担当で日英翻訳デビューしました。現在に至るまで翻訳に関わりながら、経営コンサルタント・事業管理など実務を経験しています。英国大学・大学院で、英語基礎コースを経て経営学修士と金融投資スペシャリズムの取得まで、エディンバラ市に3年在住していたことがあります。多国籍企業の役員からバイオ科学者、企業家、大学長、環境保護活動家など様々な外国籍友人がおります。