日本人英語学習者はライティング向き!?

日本人英語学習者はライティング向き!?

はじめに

英語学習者のみなさん、こんにちは。Eagleです。

私は20年以上にわたって、小さな子どもから大人の方まで、英語を指導させていただいています。

今回はそんな私の経験から、「日本人はライティング好きが多い」という、やや偏った見解を書かせていただきます。

英語4技能はご存じだと思いますが、日本人にはライティングを通した英語学習が向いている、と感じています。
※あくまで個人的見解ですので、ご了承下さい。

今回はその理由と、ライティングで大切なことをお伝えしたいと思います。

 

ライティングで大切なこと①

パラグラフライティング(段落ライティング:100語程度を想定)についてお話をします。

英語ライティングの鉄則は、「主張・(理由・具体例)×3セット」で書くことです。

結論を最後に書くクセが日本人にはあります。

どちらが良い悪いではなく、言語的な性質だと思います。

しかし、英語ライティングにおいてはその日本語のクセを持ち込まないことが大切です。

この「主張・理由・具体例」という思考は、当然ながらスピーキングでも重要です。

しかし、スピーキングは「音」として流れてしまい、ネイティブがどういった思考体系をしているかは分析しにくいです。

しかし、ライティングにおいては、ネイティブが書き下ろしたものを緻密に分析して真似たり、それを自分たちのモノとして吸収し応用することができます。

私は、この分析→吸収・真似る→応用という学習スタイルは、日本人にとても合っているように感じています。

これが、私がライティングを通した英語学習が日本人に向いていると考える理由の一つです。

 

ライティングで大切なこと②

ライティングで大切なことの二つ目は、豊かな表現力にあると思います。

例えば一つの和文英訳問題があったとします。

「先日、英語の先生が、私のしゃべる能力がとても伸びたといってくださいました。」

皆さんなら、これをどのように英語に訳しますか?

解答例としては、

  • The other day my English teacher told me that my ability to speak English has improved very much.
  • A few days ago my teacher of English said that I’ve made a lot of progress in speaking English.
  • A few days ago, my English teacher said to me, “your speaking skills has improved a lot.”

などが挙げられるでしょうか。

パラフレーズ学習

The other day/ a few days ago の書き換えや、improve/made a lot of progress in ~ などの言いかえ、「パラフレーズライティング」は、学習効率を飛躍的に高めてくれるトレーニングです。

ただ、Thesaurus (類義語辞典)で類義語を調べたり、英文全体の構造を変えて表現したりする学習方法は、地味な作業にもなりがちです。

ですが、この学習方法は日本人向きだと私は考えています。

私が指導してきた生徒さんの話ですが、彼はパラフレーズ学習で語彙力を飛躍的に伸ばし
ていました。

ライティングの時間になると、コツコツと机に向かって、類義語辞典を活用しながら、
わずか1文の日本語をいろいろな英文で表現できないかと試行錯誤していました。

3文ほどできあがると、私に「見て欲しい」と言って持ってきました。

私が「こんな言い方もあるね」と伝えると、「なるほど」と言う顔をしてノートに書き留
め、机に戻ってまたひとりパラフレーズ学習を続けていました。

そのコツコツ積み上げる学習スタイルのお陰で、彼の語彙力もこちらが驚くほどでした。

語彙力、リーディング力も素晴らしく(彼は当時高校生でした)、第一志望の難関大学に
無事に合格し進学しました。

こういったコツコツと積み上げる「パラフレーズ学習→第三者にフィードバックをもらう」と言う学習スタイルは、多くの日本人には合っているのではないかと感じています。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

最近は、「英語力=スピーキングで流ちょうに話す力」と思われる風潮にあります。

確かに情報伝達のスピードが速いのがオーラルスキル(スピーキング・リスニング)の特徴です。

しかし、じっくりと取り組む時間は絶対的に必要です。

そして、そういったコツコツと取り組む、ライティングのような学習時間の積み上げは、日本人は得意なのではないかと思っています。

今回は、個人的な見解をお話ししましたが、少しでも学習のお役に立てればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

地方の公立小~高校で普通に学び、必死の受験勉強の結果、英語が苦手な大学生になる。自分のように英語が苦手な生徒を助けたいという一心で、英語講師を目指す。1年間、英語の臨時講師をしながら資金を貯め、渡米。米国大学院にてTESL(英語教授法)を取得。2年間の留学を経て、地元で英語講師として18年間、中高大学生を中心に英語を指導中。英検1級、TOEIC最高点980 海外留学サポート、英語ディベート、英検・TOEICなどの資格取得のための指導も行っている。