英語の長文読解のスピードを上げるSVOCの秘密

英語の長文読解のスピードを上げるSVOCの秘密

みなさん、こんにちは!

早速ですが、みなさんは英語の長文を読む際に、どのように読んでいるでしょうか。

頭から読んでいき、ピリオドまで一通り目を通し、また頭に戻って訳し始める、という読み方はしていないでしょうか。

いちいち英文の前後をいったりきたりしながら読み進めていたのでは、実際の試験(英検やTOEICなど)においては試験時間内に全てを読み終えることはほぼ不可能だといえます。

それでは、どうしたら長文を素早く読めるのでしょうか。

それは英語の文型の大事な要素である、SVOCにその秘密が隠されています。

それらについて紐解いていきましょう。

 

まずは英語学習の基本のSVOC

英語学習者にとって(ましてや中上級者にとっては)、SVOCの理解は基本中の基本ですので既に熟知している方がほとんどでしょう。

どんなに長い英文であろうと必ず5つの文型に分類されます。第一文型はSVのみの文、第二文型はSVCの文、第三文型はSVOの文、第四文型はSVOOの文、第五文型はSVOCの文ですね。

簡単にさらっと確認しておくと、Sは「主語」、Vは「動詞」、Oは「目的語」、Cは「補語」と定義されています。これらの文型を意識することで、素早く英文を読み進めていくことができます。

英文の文型を確認しよう!

第一文型

例えば第一文型は、

I can run fast.

がそうです。fastは「速く」という副詞ですので修飾語(M)に当たり、文の要素(SVOC)にはなれないのです。これが

I can run fast in the park which is the largest in my city.

といくら長くなろうと、第一文型だとわかります。

つまり英文の基本構造が頭に入っていれば、上の文を読む際に

I (S) can run (V) fast (M) in the park (M) which (関係代名詞) is (V’) the largest (C’) in my city (M’).

と、文の要素が見えてくるようになり、頭から訳しながら読み進めることができるのです。

第二文型

また第二文型についてもみていきましょう。例えば

I became an English teacher.

という文は第二文型です。なぜなら

I (S) became (V) an English teacher (C).

だからです。つまりS=Cという方程式が成り立つわけです。「私」=「英語の先生」のように、英文がいくら長くなろうとS=Cという構造だったら第二文型だと瞬時に理解できるわけです。

第三文型

逆にこれがS≠Cの場合はSVOとなり、第三文型だとわかるのです。例えば

I read a book yesterday.

がそうですね。「私」は「本」ではありませんから、

I (S) read (V) a book (O) yesterday (M).

と素早く構造を掴むことができ、意味をささっと理解できるわけです。

第五文型

また

The news made me happy.

は第五文型に当たりますが、これも5つの文型を意識することで英文の意味を素早く捉えることがきます。

さらにいうと、英語学習の上級者は「make」を見た瞬間、「make O Cがくるか?」と頭の中で準備できるわけです。専ら英検の上位の級など難しい試験においては、これまで挙げてきた英文のようにわかりやすく表現されることは少ないですが(途中に関係代名詞や分詞が挿入されていたりして複雑に見えます)、この第五文型を常に意識することで、頭から訳し進めることができてきます。

それによって、英文を解釈するための大幅な時間短縮が可能になるわけです。

 

「スラッシュ・リーディング」を英語学習で実践しよう!

これを英語学習の中で実践していくためには、いわゆる「スラッシュ・リーディング」をしていくことがお勧めです。

英文を意味のカタマリで区切って読んでいく方法です。

例えば、先ほどの英文の

I can run fast in the park which is the largest in my city.

を用いて、実際にスラッシュ・リーディングしていきましょう。

I can run / fast / in the park / which is the largest / in my city.

と、このようにスラッシュを入れることが可能です。どの部分にスラッシュを入れるかのルールはありません。ご自分の理解しやすい意味のカタマリごとにスラッシュを入れてみて構いません。

最初は、地味で時間がかかると思いますが、このスラッシュ・リーディングをしながら読むということを続けることで、いずれスラッシュを入れなくても意味のカタマリが見えてくるようになります。

私は、英検やTOEICの問題集(もしくは解答)に直接書き込んで練習しています。もちろん直接書き込むのが嫌であれば、長文をコピーして練習してもよいでしょう。

 

英文の基本構造であるSVOCを把握し、スラッシュ・リーディングをしていくことで長文読解のスピードは確実に上がります。

最初は面倒でも、続けていくことで「あ、複雑だと思っていた英文だけど、こうやって区切って読んでいくとシンプルな構造なんだ」と新たな発見をしたり、意外とスムーズに読めたりします。

ぜひ、何度もトライしていただき、その感覚を味わってください。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。