留学生のライティングサポート!エッセイに“I”を使っていない?

こんにちは。Takatoです。今私は、マッコーリー 大学というオーストラリア・シドニー市内の大学でTESOL(英語教授法)の修士課程を履修しています。この大学はオーストラリア国内でトップ10に入り、主に言語学や翻訳の分野が盛んです。

 

1.オーストラリアの大学について

オーストラリアの大学は入学から卒業まで文系学部で3年、理系学部で4年かかります。2期制のところが多く、日本との大きな違いの一つとしてオーストラリアの大学は1学期で4つの授業のみ履修するところです。

 

日本の大学だと週1回90分の授業を10個ほど取るのが一般的ですよね。オーストラリアでは授業数が少ない代わりに、大学にもよりますが1授業は2時間の講義(Lecture)と、1時間のゼミのようなチュートリアル(Tutorial)の合計3時間という構成です。

 

Lectureはとても大きい講義室のようなところで大人数で講義を受けます。Tutorialの少人数クラスではディスカッション(討論)やプレゼンテーションなどをします。

 

Tutorialは先生と生徒との距離が近く、講義(Lecture)でわからなかったところなどの質問をしたりもします。

 

学士(BA)コースでは講義内のアカデミックな英語に慣れるためのTutorialが設けられていますが、修士(MA)・博士(PhD)コースでは、学士コースで得た知識を前提に講義が進められるため、Lectureのみで構成されている場合がほとんどです。

 

2.海外大学の課題について

海外の大学は入ってからが試練の連続という話を聞いたことがありますが、まさにその通り。1タームごとに4つの講義で毎月おおよそ2000〜3000語ものレポートを出さなくてはいけません。しかもそのレポートの大半は毎回の講義の読み物(30ページくらい)を引用するため、予習も怠ることはできません。時間管理をしっかりしないと大変です。(汗)

その分、クラスでは様々な国から来た留学生と一緒に受講するため、国の違いを越えてお互いに共通の目標に向けて切磋琢磨できるためやりがいは充分あります。休みの時は食事に行ったり、遊びに行ったりすることもあります。

↑こちらが大学の図書館です。課題の提出時期はほぼ終日こもっています。

 

3.論文での英語ライティング 注意点

オーストラリアでは留学生に向けて、論文の書き方や引用の仕方など、大学の課題で必要な英語のライティングスキルを学ぶ事ができるプログラムがあります。しかしながら過去の研究によると、そのプログラムはフィードバックが文法や語彙のミスのみに限られ、論理の展開の仕方まではサポートしていないため、学生のニーズに沿っているとは言い難い現状があるそうです。

現在は過去の研究論文からどのようなライティングサポートが留学生に役立つかについて執筆しているところです。

ちなみに論文を書く際には「序論(topic sentence)」「本論(body paragraph)」「結論(conclusion)」の3つをわかりやすく述べることが大事です。
また、以下の大変厳しいルールがあります。
皆さんのライティングではここまで厳しく守る必要はありませんが、高度な文章を書きたいという方は是非参考にしてみてください。

高度な英文のための7つの注意点

  1. “I”、“You”、“We”をなるべく使わない
  2. “I think”、“I believe”は基本的に使わない
  3. Topic  sentenceを疑問文にしない
  4. 「~だろうか」というように、読者に語りかけるような文章は基本的にNG
    悪い例) Have you ever lived in a small town?
  5. 具体例として自分の体験を書きすぎない
  6. “Only”や“Just”などは避ける
  7. 主観的な「わずか」などの表現は客観性が薄れるため、避ける。

課題が落ち着いたらシドニーや大学の魅力についての記事も書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!また来月お会いしましょう!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

私立高校で英語教師を務めた経験を持ち、2018年〜2019年にオーストラリアのシドニーのマッコーリー大学で応用言語学TESOL修士を取得した講師。日本語を英語に置き換える逐語訳ではなく、どうすれば英語として自然なのか、適切なのかをしっかりと指導できるところが人気です!アカデミックライティングについても知識が豊富です。