【英語学習のコツ】「make」の本質を見直しましょう!

【英語学習のコツ】「make」の本質を見直しましょう!

みなさん こんにちは

今日は、makeについてお話しします。

「いやいや、作るでしょ。知っています」と、言われそうですが、簡単な基本単語こそ、奥が深く、単語のイメージが大切になってきます。

単に「作る」だけの日本語理解では把握しきれない、意味理解を深く行っていきましょう。

 

「make」のイメージは?

「make」のイメージは「つくる」ですが、作業的に「ものを作る」だけではなく「何か意図的に力を加えて作り上げる」という感覚です。

作り上げるものは必ずしもモノではなく、目に見えないものや状況、結果も含まれます。

 

「make」が作り上げるもの

■約束する

I’ve made an appointment with the lawyer.

(私は弁護士に予約をいれてあります。)

相手(弁護士)とともに約束を作り上げています。

■努力する

If you want to succeed, you need to make an effort.

(成功したいのなら、あなたは努力しないといけません。)

力を必要として成功を作り上げるのですね。

■ミスをおかす

I made five mistakes on the exam.

(私は試験で5問、間違えてしまった。)

試験で5問のミスを作ってしまったのですね。

■演説をする

The candidate made a speech to win the House of Councillors election.

(候補者が参議院選挙に勝つために演説をした。)

演説を作る→演説を行うになります。

 

■状況をつくる

Can we make the airport in an hour?

(1時間で空港に着けるかな?)

1時間以内に自分たちが空港に到着している状況を作り上げられるか、という感じですね。

 

■印象をつくる

What do you make of him?

(彼のことを)どう思いますか?

あなたの中で彼についてどのような印象をを作り上げたか、を尋ねています。

 

makeは「~になる」も表現できる

人がもつ素質や資質が、ある肩書きやメンバーを作り上げるイメージで使われます。職業や会員などの単語と使われることが多いです。

 

Your daughter will make an excellent doctor.

(あなたの娘さんは素晴らしい医師になりますよ。)

その人の優れた素質や知性が医師を作り上げるイメージですね。

 

Did you make the team?

(チームに入れた?)

その人物がチームの一員になることができたかを尋ねていますね。

 

make itは「達成する・成功する」を表現できる

make it は直訳すると「それをつくる」です。makeのイメージが「何か意図的に力を加えて作り上げる」から、「努力して成功する、目的を達成する」意味につながります。

 

You can make it.

(君ならできるよ)

相手を励ます定番表現も「君は努力して、成功を作り上げられるよ」というイメージからの意味です。

 

I’m not sure if I can make it to the party.

(私はパーティーに参加できるかわかりません)

努力して「パーティーに参加する」という状況を作り上げられるか、わかりません、というイメージです。

 

He’s never going to make it as a professional race driver.

(彼はプロのレースドライバーとしては決して成功しませんよ)

彼の現在の状況を見て、そこから未来の事態を想定して「成功しないでしょう」と述べています。

 

第五文型(SVOC)のmake

 make+OC(O=C)

Sが力を加えてOがCになる状況をmake(作る)です。

 

Please make yourself at home.

(どうぞ、おくつろぎください。)

あなた自身(yourself)がくつろいで(at home)いる状況をつくる(make)です。

 

I made myself understood in English during my trip

(旅行中、私は英語で理解してもらえました)

私は頑張って、英語で私 (myself)を理解してもらえる(understood 受動態)状況を作り上げた、です。頑張りましたね。

 

Make mine the hamburger steak.

(私のはハンバーグにしてください。)

私の注文(mine)はハンバーグ(hamburger steak)ので状況を作ってください、です。

食事の注文の定番表現ですね。

 

 make+OC(OとCがSVの関係)

OとCがSV関係になりますのでSはOがCすることを、力を加えて意図的に行わせる。=「強制的にさせる」という意味になります。文法の本ではmakeを使役動詞(強制的に何かをさせる)動詞として「使役動詞」と呼んでいますが、これは文法的に学習できるように作られた日本語の訳語のせいです。makeのイメージをつかんでいれば、とくに意識せずともわかるかと思います。

 

Don’t make me mad.

(怒らせないでください)

「me」が「mad」する状況をmakeですね。

 

My dog always makes me feel happy.

(私の犬はいつも私を幸せな気分にしてくれます)

「me」が幸せに感じる「feel happy」状況をmakeするです。

 

力を加えて作り上げる「make」

「make」のイメージは「意図的に力を加えて作り上げる」です。

まずは、目に見えるものを作るという日本語の訳から枠を広げてみましょう。状況や、約束、努力、印象など見えないものを作り上げるイメージをもつと、いろいろなシチュエーションでもっとmakeが使えることがわかりますね。

英語の基本単語のひとつ、「make」の理解を深めて表現上手になりましょう。

 

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予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。 特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、 考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。 英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように 「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など 英語についてお話していきたいと思います。