【3分で役に立つ英語学習!】似ているようで全然違う! - ”it” と “that” の使い分け

【3分で役に立つ英語学習!】似ているようで全然違う! - "it" と "that" の使い分け

こんにちは。FEのインストラクターのAtsukoです。

it と that?

そんなの間違えるわけないじゃない、と思った方も結構いるかも知れませんね。だって、この二つの代名詞は、中学英語のかなり早い段階で習う単語で、「それ」と「あれ」でしょう?

その通り!「それ」と「あれ」。でも、この二つの訳で覚えていると、このシンプルに見える二つの単語を自然に使えていない可能性があります。

 

使い分け①:thatが必ず先に来る

基本的に that の方が it よりも、より明確に何かを指す印象を与えます。そのため、少し遠くにある何かを指して、それが何かを尋ねる際には、必ず、”What is that?” であり、”What is it?” ではありません。

その答えには、”That is a new toy for my cat.” のように、that を使うことも可能ですが、”It is a new toy for my cat.” のように、it を使う方が自然になります。

疑問符を使わない質問の仕方でも同様です。”Is that a toy for your cat?” と尋ねるのが自然で、”Is it a toy for your cat?” ではありません。その答えには、”Yes, it’s for my cat.” のように、it が使われます。

つまり、何かの名詞を最初に指す時には、that (手元にあるのなら this)を使う方が自然で、it はその最初の that/this が使われてから登場することになります。

 

使い分け②:thatは文全体を指す

that も it も代名詞なのですが、that は前に言った内容全体を指して「それ」ということに使用するのに対し、it は何かの名詞一つを指すために使われます。私が添削をしていて、一番気になるのは、この使い分けのポイントではないかと思います。

例えば、”Do you like it?” とあれば、it は何か、実体がある名詞を指すために使われます。例えば、食べているケーキかも知れないし、見ている映画かも知れません。it の代わりに、the cake, the movie という、実体がある単数名詞が使える場合、it が使われるのです。

それに対し、”Do you like that?” と言えば、先に述べたアイデアや文全体を指す感じがします。例えば、”Let’s go to for a hike this weekend!” と、ハイキングに誘った後かも知れませんし、”We need to have a different approach.” と、何かを提案した後の一言かも知れません。

もう少し例を挙げましょう。

I believe we should get a new logo. It will help us attract more customers.

I believe we should move to a new location. That will help us attract more customers.

この二つの文は、どちらも顧客を増やすためのアイデアを表しています。最初の文では、It will help us が使われ、二つ目の文では、That will help us が使われています。何故でしょうか?

最初の文では、a new logo という実体がある物を指して it を使っています。そのため、この文は、A new logo will help us attract more customers. と言っているわけです。

それに対し、二つ目の文では、a new locationに移る、という提案自体を指して that を使っています。Moving to a new location という(実態が無い)アイデアを指しているので、that が使われているわけですね。

 

It sounds great vs. That sounds great

さあ、では、まとめです。

Sounds great! と、主語抜きで使われることも多いですが、この一言は、相手が言った何かの意見やアイデアに対しての感想を述べるので、それ全体を指して、That sounds great! となり、実は、That sounds great! という場合が圧倒的に多いのです。

It sounds great は、例えば、誰かが弾いているピアノやギターの音を聞いて、その聞いている音に対して、It sounds great! というような場合に使えますね。頻度はかなり低くなります。

さあ、これで、it と that で迷うことはないですよね?

 

 

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海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。