【英語学習のコツ】「leave」の視点の違いを理解しましょう!

みなさん、こんにちは。

今日は、英単語「leave」についてのお話です。

「leave」は「出発する、去る」と「残す、(置き)忘れる」という、一見するとお互いに関係がないような意味を持つ単語です。ところが、ある動作について異なる視点から見ることで、2つの意味が成り立つことが分かります。

この記事では、視点の違いによって生まれる、「leave」の意味の違いを解説していきます。

 

シーンで「leave」をイメージしましょう

次のシーンをイメージしてみましょう。

He left his wallet on the desk.
(彼は、机に財布を忘れていました)

「leave」が「出発する、去る」という意味ではなく、「残す、(置き)忘れる」という意味として使われています。ちなみに、「forget」も「忘れる」という意味を持っていますが、「忘れた場所」が示される場合には、「leave」が好まれることが多いようです。それは、元々の「出発する、去る」という意味を持つことから、場所をイメージしやすい単語だからです。

Don’t forget to set aside some money for a rainy day.
(困ったときのために、ちょっとお金を取っておくのを忘れないで。)

では、先の英文シーンの分析に戻りましょう。

He left his wallet on the desk.
(彼は、机に財布を忘れていました)

この文で「leave」が「残す、(置き)忘れる」という意味で使われるのは、シーンの見方が視点を変えて2通りあるからです。
彼が机の上に財布を置き忘れて外出してしまったシーンをイメージしてみてください。

1.「去る、出発する」…離れていく人(モノが)に視点を置いた場合
2.「残す、(置き忘れる)」…1.で離れていった後に残されたモノに視点を置いた場合

彼が去った後に残された財布に注目しているので、2の残す、(置き忘れる)」の意味になるのです。再度、英文を読んでみましょう。視点が財布に視点を置いていることがわかりますね。

He left his wallet on the desk.
(彼は、机に財布を忘れていました)

では、それぞれの視点からの英文を見てみましょう

 

1.「leave」 離れていく人(モノ)に視点を置いた「去る、出発する」

動作の中心としてS(主語)に視点を置き、S(主語)が「leave」が「去る、出発する」として表現した文章です。

I’m leaving London for Tokyo in three days.
(3日後にロンドンを発って日本へ向かいます)
for「向かって」を意味する前置詞とセットで「~へ向けて出発する」おなじみの使い方です。

Why did you leave your job without telling me?
(なぜ私に何も言わずに仕事を辞めたのですか?)
leave「去る」は組織、グループを「やめる」と表現できます。

If I were you, I would leave him.
(もし、私があなただったら、彼と別れるでしょうね)
「leave 人」=「人から去る」は「別れる」という表現になります。

 

2.「leave」後に残されたモノに視点を置いた「残す、(置き忘れる)」

S(主語)が「leave」去ったあとの、「残されたモノ」に視点をおいた「残す、(置き忘れる)」を表現した文章です。

Please leave your name, phone number, and message …
(どうぞ、お名前、電話番号とメッセージを残してください…)
留守番電話のメッセージですね。名前や電話番号などを「残す」です。

Leave it to me. I’ll take care of it.
(任せてください 何とかしますから)
leave it to me.「私のためにそれを残してください」ということは「お任せください」という表現につながります。

「leave」「残す、(置き忘れる)」の応用「そのままにしておく」

「残されたモノ」に視点をおく使い方の中では「そのままにしておく(放置する)」という表現ができます。第五文型(SVOC)で表される「そのままにしておく(放置する)」表現を見ておきましょう。

It is so important to have places where we can leave nature as it is.
(自然をそのままの状態にしておける場所があることは、とても重要です。)
「nature=as it isにしておく」、つまり現状そうである状態にしておく、ということです。

Please leave me alone for a while.
(お願いだから、しばらく放っておいて)
「me=alone」の状態にしておいて、という表現です。映画のワンシーンにありそうですね。

 

まとめ

英語はあるシーンをいろいろな角度から観察して表現することが多くあります。そこから、「leave」には「立ち去る」と「残す」と一見無関係に思える意味が存在することがわかります。視点の違いを理解できると表現の幅も広がります。まずは基本的な単語を深堀りすることから、身近な表現の多様性を理解していきましょう。

これからもどんどん紹介していきます。

 

 

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予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。 特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、 考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。 英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように 「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など 英語についてお話していきたいと思います。