行くの?来るの? ComeとGoの使い分けは出来ていますか?

こんにちは。インストラクターのAtsukoです。

今回の私のブログのタイトルを見て、”ComeとGoって、中1で習った動詞じゃない!バカにしないで!” と思った人もいるかも知れませんね。確かに、comeとgoは、数ある英語の動詞の中でも、非常に馴染みが深い動詞。英語を日常的に使っている人は、毎日使っている動詞と言ってもよいかと思います。

でも、この二つの動詞、使い方の間違いが案外多いのです。

方程式の丸覚えは危険かも

   come = 来る

   go = 行く

という方程式を覚えている方は多いと思います。確かに、これは正しいです。一般的に、comeは、自分がいる場所に向かって来る際に使い、goは、自分がいる場所から離れて行く際に使います。

I came to New York on business last week.

I went to New York on business last week.

この二つの文で見えてくるのは、話し手の場所です。came to New Yorkの場合、この文の話し手は今もNew Yorkにいて、話し手がいる場所(New York)に来たのが先週、と言っていることになります。went to New Yorkの場合、話し手はNew York以外の場所にいて、話し手がいる場所以外(New York)に行ったのが先週、と言っています。つまり、comeは話し手の場所に向かって来ることを表し、goは話し手のいる場所から離れて行くことを表します。

この考え方が基本中の基本です。でも、この方程式に沿って、comeとgoを使っていると、知らず知らずのうちに、間違った使い方をしていることも十分ありえますよ~。

実は、comeとgoは、話し手の場所だけではなく、聞き手の場所を意識しないと正しく使えないのです。

どうして間違えるわけ?

では、先ほどのNew York出張が起こる1週間前の話をしましょう。その日、あなたは、New Yorkにいる同僚から、突然の電話をもらいます。内容は、急に大きなプレゼンをする必要が出来たので、あなたにNew Yorkに手伝いに来てくれないかとの依頼でした。

同僚はNew Yorkにいるわけですから、あなたにNew Yorkに来てくれないか、と依頼する場合には、自分(話し手)のいる場所に向かって来る行動を表すため、comeを使います。

Can you come to New York? (NYに来れますか?)

それに対するあなたの答えは、同僚(聞き手)のいる場所に向かう行動を表すので、やはりcomeを使います。

Sure, I can come to New York. (NYに行けますよ。)

では、質問。この返事の部分で、あなたは正しくcomeを使えましたか?

この返事に、I can go to New York. と、goを使ってしまう人が案外多い気がします。だって、NYに行くから。行く=go、ですよね?

確かに、自分がいる場所から離れる、という意味では、goが正しいのです。

でも、ここがポイント!返事の聞き手の方向に向かう場合は、comeを使います。

相手がいて、その人がいる場所に近づいていく場合にはcomeなのです。

あなたの電話相手はNew Yorkにいて、その相手のいる場所に向かう行動を表すので、I can comeと、comeを使う必要があります。日本語訳は”行く”でも、英語では”come”です。日本語の”行く”に引っ張られないで、聞き手・読み手の方向に向かう場合は”come”。これさえ覚えておけば、Sure, I can comeが、すんなり出てきます。

では、話し相手を変えてみましょう。New York出張が決まったあなた。その日の夜、クライアントとの会食で、New Yorkに行くことを話す際には、自分と相手がいる場所から離れていくことを表すため、goが登場します。

I am going to New York.

New Yorkへ行く、という同じ行動を話す際にも、聞き手が誰か(この場合は、New Yorkにいる人か、それ以外の場所にいる人か)によって、comeとgoを使い分ける必要があるのです。

しつこく言いますが、これは、とても重要なポイントです。自分が行く、自分の所に来る、という、自分の場所を意識する使い分けだけでは、I can come to New York. という一言が正しく使えません。

では、例をもう一つ。

あなたはリビングでくつろいでいます。その時、キッチンから奥さんの悲鳴。ゴキブリが出たと騒いでいます。ゴキブリが大の苦手な(まあ、得意な人はいないだろうけど)奥さんは、パニックになって、叫んでいます。

Come to the kitchen quickly!

せっかくゆっくりしていたのに、と思いながらも、あなたが答える一言は、

I’m coming!

どちらもcomeですね。奥さん(聞き手)がいる場所に向かうわけなので、comeを使う必要があります。ここで、間違って、I’m going. と言うと、奥さんは更にパニックになって、

You are going where? / Where are you going?

と叫ぶことでしょう。だって、goを使っちゃったから。これは、2人がいる場所のどちらからも離れて行く行動を表す表現ですものね。いったい、この状況でどこへ行くんだ?って、叫ばれても仕方がありません。

簡単そうだけど。。

comeとgoのような、簡単そうで、馴染みが深い単語だからこそ、間違いに気づかないというのは、よくある話です。いつも使っている単語。一度、辞書でじっくり読んで、こんな使い方があるんだ、という確認を取ってみるのも、たまには悪くないですね。

 

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海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。