【英語学習のコツ】「take」の本質を再確認しましょう!

ライティングにおける使いやすくて汎用性の高い表現

みなさん、こんにちは。

前回は、「put」の基本の使い方とニュアンスの変化についての解説をしましたね。

※前回の記事「【役に立つ英語学習!】「put」の本質を再確認しましょう!」を見逃した方はこちらからどうぞ!

今回はtakeについてのお話です。

takeの意味はわかりますか?ほとんどの人は「とる?」と曖昧な日本語にします。
少しわかりにくいですよね。

もう少しtakeの本当の意味を考えてみましょう。「とる」という意味合いで間違ってはいませんが、ネイティブのイメージするtakeは主体的に行動に移すことも含まれています。

take=(何かを)手に取る、選び取る

ここではtakeの本質について、例文とともに解説していきます。
単なる「とる」という曖昧な日本語から抜け出し、「手に取る、選び取る」からイメージを広げていきましょう。

 

take「手に取る・選び取る」

まずはtakeの基本「手に取る」から見ていきましょう。

I took the business card from him.
(私は彼から名詞を受け取った)
物を選び取る様子が理解できますね。ではイメージを広げていきます。

I wasn’t expecting it, but I decided to take a chance.
(私は期待していませんでしたが、思い切ってやってみることにしました)
機会→手に取る
機会も手に取ることが出来ますね。

Sorry. May I take this phone? It’s a very important requirement
(ごめんなさい。この電話をとってもいいですか?とても大事な要件なのです)
誰かと話している途中で取らなければならない電話がかかってきた瞬間。とっさに相手に説明するメッセージです。話している途中で電話に出ることを選ぶことを頼むシーンです。
電話に出ること→手に取る、選び取る

Don’t forget to take your medicine after dinner.
(夕食後に薬をのむのを忘れないようにね)
薬を飲むこと→手に取る、選び取る

 

take「動作・行為」

会話でよく使われる「take+名詞=動作」の表現を見ておきましょう。

takeの「手に取る、選び取る」イメージから能動的な動作を表します。また、ここで使われる「a」は「ちょっと、軽く」と、動作の程度が加えられています。

I took a video of my pet cat over the weekend.
(私は週末、ペットの猫の動画を撮りました)
ペットの動画シーン→選び取る

Let’s take a break after this work.
(この仕事が終わったらひと休みしよう)
ひと休みすること→選び取る
仕事が片付いたらコーヒー休憩でもしよう、といった表現です。

Let me take your blood pressure.
(あなたの血圧を測らせてください)
医師もしくは看護師さんが患者さんに言っている一言でしょうか。
血圧の情報→選び取る

 

take「(時間・費用)かかる」

選び取るtakeのイメージをふくらませると、許容や時間、費用、を表現できます。

The criminal organization took advantage of the ignorance of the elderly about it.
(その犯罪組織は、高齢者がそのことに詳しくないことに付け込んだ)
take advantage of~「~を利用する」と熟語で暗記している人も多いかもしれませんがadvantage「利益」をtake「選び取る」でイメージできるものなのです。
高齢者が詳しくないことという利益→選び取る

It took me three hours to finish preparing the presentation yesterday.
(私は昨日プレゼンテーションの準備を終えるのに3時間かかった)
プレゼンテーションの準備に3時間→選び取る→かかる

It takes only ten minutes from here to my school.
(ここから私の学校までは10分しかかからない)
ここから学校まで10分→選び取る→かかる

 

take「受け入れる」

takeは「受け入れる」も意味に含まれます。手に取る、もしくは選び取ったものをそれからどうするかについてイメージするとわかりやすいですね。とったら「自分の方へ引き寄せる」です。そこから「受け入れる」「引き受ける」という表現が生まれます。

This stadium can take up to 1000 spectators.
(このスタジアムは1000人まで観客を受け入れることができます)
1000人の観客→選び取る→受け入れる

Let me take care of your pet dog while you are on a business trip.
(あなたが出張中、私がペットの犬の世話をしましょう)
ペットの世話→選び取る→受け入れる

 

まとめ

takeの本質について解説しました。

日本語の「とる」という意味だけでは英語の表現が難しいことが理解できたのではないでしょうか。ネイティブのイメージするtakeは能動的です。

take=(何かを)手に取る、選び取る

takeは会話でも頻出単語の一つです。それだけ「選び取る」シーンが日常に多くあるということでもありますね。

熟語も暗記だけでなく単語と前置詞のイメージから意味理解ができるものが多いです。
ネイティブの単語のイメージを理解し、どんどんtakeを使って自分のものにしていきましょう。

 

 

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2 件のコメント

  • arriveとget toとreachの相違について教科書通りで困惑しています。get 心は「手間をかけてする」です。そこには必ず「過程」が意識されています。先生の説明では違いがよくわからないと思います。また、takeのニュアンスは他の動詞と比較して初めてわかるものと思います。

  • 小林様、
    コメントいただきどうもありがとうございました。
    講師よりメッセージが届きましたので、スタッフが代理で掲載させていただきます。

    +++
    Our native instructors don’t agree with the interpretation of get = 手間がかかる. We apologize that the explanation on the website is a little confusing, but it’s not incorrect. In practice, though, “arrive at/in” is used in the same way as “get to.”
    (日本語訳)弊社の日米バイリンガル・ネイティブ講師に確認いたしましたが、”get = 手間がかかる”という意味はないとのことです。ところどころ解説部分で混乱を招いてしまっているかもしれませんね。申し訳ありません。”arrive at/in”と”get to”は、同じ意味で使われます。
    +++

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    ABOUTこの記事をかいた人

    予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。 特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、 考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。 英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように 「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など 英語についてお話していきたいと思います。