PART5の文法問題が測っている能力

TOEICのPART5って、何の能力を測っているのか

TOEICのPART5って何を測っているんだろう?と考えることがあります。

 

特に、PART5の文法問題ですね。

 

PART5の文法問題の代表例は「品詞問題」「動詞の形問題」です。

 

「品詞問題」は選択肢に同じような単語の派生語が並んでいるもの。

 

例えば以下のような選択肢の問題です。

(A) safety

(B) safer

(C) safe

(D) safely

 

(A)は名詞、(B)は形容詞(の比較級)、(C)も形容詞、(D)は副詞です。

 

意味はそれぞれ

(A)安全

(B)もっと安全な

(C)安全な

(D)安全に

ですから、意味に大差はありません。

 

「動詞の形問題」というのは、同じ動詞の様々な形が選択肢に混ざっている以下のようなものです。

(A) go

(B) gone

(C) went

(D) to go

 

それぞれ、(A)は原形もしくは現在形、(B)は過去分詞、(C)は過去形、(D)はto不定詞ですね。

意味の違いは、時制が違うと言えばそうなのですが、同じような意味とも言えます。

 

PART5の文法問題は意味が分からなくても解けてしまう

さて、僕のようなTOEIC講師がこれらのタイプの問題の解き方を教えるとき、「意味が分からなくても解けますよ」と言うことがあります。

 

実際、文の意味が分からなくても解けてしまうことは多いです。

 

なぜなら、どの選択肢も大体同じ意味で、どの選択肢を空欄に入れても「意味に差が出ない」からです。

 

これは問題作成者も分かっていると思います。

 

「この問題は、意味を取らなくても解ける」と。

 

こうやって考えてみると、PART5の「品詞問題」と「動詞の形問題」で測っている能力というのは「英文の意味を取る能力」ではないだろうと推測できます。

 

だって、英文の意味を取らなくても正解できちゃいますからね。

 

じゃぁ何の能力を測っているんだろう、って思いませんか。

 

PART5が測っているのはアウトプット能力?

実はこれ、「アウトプット能力」を測っているんじゃないかな、と思っています。

 

スピーキングにせよライティングにせよ、正確に文を作る能力というのは必要ですよね。

 

「品詞問題」や「動詞の形問題」では、「正しい形を選ぶことができるか」を問われていますが、これはアウトプットの際に非常に役立ちますよね。

 

TOEICのPART5は、「意味が分からなくても解ける」し、「正しい形を選べるかどうかが問われている」ので、「英文を正しく読む力」が問われているのではなく、「アウトプット能力」を問われているんじゃないかなと思うわけです。

 

でも、最近(といってもここ10年くらいですけど)TOEICにはSWという、アウトプット能力を測る試験があります。

 

このTOEIC SWテストが普及したら、アウトプット能力を測る問題ってTOEIC LRテストには不要になりますよね。

 

そういえば、2016年にTOEICLRの試験形式が変更になった時、PART5の問題数は40問から30問に減りました。

 

これは僕個人の勝手な推測ですが、TOEICSWテストが普及すればするほど、アウトプット能力を測っているであろう文法問題の数は減っていくんじゃないかなと思っています。

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英語講師。YouTube「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信中。最近はTOEIC®対策書籍等の教材作成に主に携わっています。Jet Bullというハンドルネームでブログ・twitterをしています。TOEIC満点50回超。

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