『10秒かかる通訳はNG!通訳スピードを早めるためのコツ』

こんにちは、Natsukiです。

私は長年オーストラリアの専門学校や大学で通訳を教えてきましたが、英語力がある程度あるのに、自分の英語力にあまり自信が持てず、訳出するのにやたら時間がかかる学生をよく見かけます。

 

例えば、先日授業で実際にあった例。

 

その時は、コミュニティ通訳(例えば、警察での取り調べや病院での通訳など)の逐次通訳の練習をしていました。

シチュエーションとしては、器物破損による警察での取り調べを受ける被疑者と警察官への通訳。

その中で被疑者が「勢いでやったことなんです」と発言し、その通訳で止まってしまった学生が多かったです。

意味はもちろん分かる。でも、「勢い」ってどうすれば・・・という感じです。

通訳者は相手が発話後、2,3秒で通訳する必要があります。しかし、中には10秒程度止まってしまった学生もいました。

 

止まってしまう気持ちは分かります!!止まった後に出てきた訳出は

I didn’t mean to do this.

I acted out of impulse.

I sort of lost my control.

などなど、どれもいいものでした。また、最後まで訳出できたのは素晴らしいことです。

 

でも!!

 

10秒も沈黙してしまっては、通訳としてはNG。

日常会話でも同じですよね?

英文を書く時も、この1文を書くのに10秒考え、それから書いていては、簡単なメール1通書くのにどれくらいかかってしまうのでしょう!

上記のような訳が、サラっと出るようになるには訓練が必要なのです。

 

「通訳者になりたいわけではないから、通訳スキルは私には関係ない」

 

そう思った方!!ちょっと待ってください。

 

通訳のスキルは、実は日常会話などにも非常に役立つものなんです。例えば、相手に伝えたいことがあるけど、単語がわからない・・・。

そんな時どうしますか?相手に言いたいことを言わずに終わりますか?辞書を引きますか?それともわからない単語はなかったものとしますか?

でも、相手に伝えたいことがあるのに何も言わない、なかったことにするなんて、もったいないと思いませんか?

辞書を引くのも1つの手ではありますが、仕事で会議中、そして道端で外国人に話しかけられたとき、「ちょっと待ってください、辞書を調べますね」なんて毎回言えませんよね!

辞書に単語が出てきたとして、そこから文章を組み立てていくとすると、1文を完成させるのにどれくらい時間がかかるのでしょうか?

本当は、今自分が知っている語彙力や文法知識で文章を作ることができるはずなんです。

しかし、「XXという単語を知らない」や「△△△であっているかわからないから、念のため辞書で確認しよう」などといった自信のなさから、辞書に頼り、必要以上に完璧な文章を求めることがあります。

辞書に並べた単語を使って、単語レベルでは完璧な文章のはずでも、「で・・・どういうこと?」と意味がよく分からなくなる文章もあります!

これでは、一見完璧な文章にはなりますが、実はよくわからない文章、そして文章を考えるのに時間がかかりすぎることがあります。反応が遅すぎるんです。つまり、「瞬発力」がないんです!

 

このニュースレターでは、どう訓練すれば瞬発力がつくのか、効率的に語学力を伸ばせるか、英会話がやりやすくなるのかなど、日常でも生かせる通訳スキルを学んでいただきます。また、通訳がどんなお仕事か気になる方にもお勧めです!ニュースレターでご紹介できるのを楽しみにしています。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

若くして単身オーストラリアに渡豪されたNatsuki先生も、はや現地生活が数十年。最初は苦手だった英語もTOEIC990点となり、今は主に政府機 関での同時通訳家として活躍されています。英語が大の苦手だったNatsuki先生はどのように現地での生活に溶け込み、乗り越えていったのでしょうか。 そんなNatsuki先生に彼女自身が歩んだ英語学習・英語アウトプット法について直接アドバイスをもらいませんか?