【3分で役立つ医療英語!】変異株の分類名について

英作文講座の講師Naoko先生の記事。変異株について。

みなさん、こんにちは!インストラクターのNaokoです。

変異株についておさらい

以前のブログで、ウイルスは増殖や感染を繰り返す中で絶えず変異していくものだということ、
そして変異した株のことをvariant strain, またはvariantと呼ぶというお話をしました。(2021年7月)
現在感染が懸念される変異株はオミクロン株ですが、
この「感染が懸念される」というのは分類名でもあります。

 

変異株の分類

変異株について国立感染研究所はWHO(世界保健機関)の分類に準拠して、
下記の3つに分類しています。(2021年10月28日時点)

  1. 懸念される変異株(VOC)
  2. 注目すべき変異株(VOI)
  3. 監視下の変異株(VUM)

それぞれ英語で何というかを考えてみましょう。
ヒントは( )内に書かれたアクロニム(※それぞれの単語の頭文字をつなげたもの)と、
「変異株」の英語はvariantであることです。

 

英語での分類名

アクロニムを見ると、どれもVで始まっていますね。
これは「変異株」variantのvですね。

Oはどうでしょう。
日本語で「~の」と訳されるofです。

 

1. 懸念される変異株(VOC)

懸念される変異株(VOC)のCは「懸念する」を表す語ですね。
concern, worry, fear, anxietyといった語が思い浮かんだでしょうか。
ここではアクロニムはCですので、concernが使われています。
concernは名詞にも動詞にもなり、名詞であれば「懸念、心配、関心」、動詞は「関係する、心配する(させる)」といった意味があります。

 

2. 注目すべき変異株

注目すべき変異株(VOI)のVOは上記と同じですね。
「注目すべき」をどのように表すと良いでしょうか。
「関心領域」のことをarea of interestと言いますね。
これと同じイメージで良いと思います。

 

3. 監視下の変異株(VUM)

監視下の変異株(VUM)はUが使われていますので他の二つと違って
ofではありません。
日本語の「~下」という語からわかりやすいかと思いますが、underを使います。
「監視」は日本語になっているのでこれもわかりやすいと思いますが、
monitoringを使っています。
日本語と英語のイメージが一致する例ですね。

 

今日のポイント

いずれも分類名であることから、複数の変異株を対象にしているのでvariantは複数形になることに注意してくださいね。

  1. 懸念される変異株(VOC : Variants of Concern)
  2. 注目すべき変異株(VOI : Variants of Interest)
  3. 監視下の変異株(VUM : Variants under Monitoring)

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

海外で暮らし始めた時はほとんど英語を話せませんでしたが、最初の3ヶ月間、朝起きてから寝るまで(家族が言うには夜も英語で寝言を言うくらい)どっぷりと英語に浸かって勉強しまくり、英語力の基礎を培った講師です。 座右の銘は「All you need is love. But a little chocolate now and then doesn't hurt.(Charles M. Schulz)」