孤独の弊害4/5

孤独の弊害4(全5回)

彼はたった一人で、3年もの時間、
自分の頭だけで考えて判断していたのです。
お客様のフィードバックや、少しの売上があがるという
達成感がなく、一人で判断して行動しつづけていたのです。

だから一人分の判断材料しかなく、いつも作業の途中で
自分のやっていることが信じられなくなって、方向転換を
続けていたのです。

実はこれ、そうなるべくして失敗しているパターンなんです。
なぜなら、人間の心理を無視したやり方だからです。

それは、人間はフィードバックがないとモチベーションが
維持できないからです。自分だけでやっていると、
「これでいいのか?」
「やっぱり違う気がする・・・」
「この努力が無意味に終わったら・・・」
こんなことばかり考えます。

最初良かったと思えたアイデアも2-3週間したら、
思いついた時の興奮はどこかに行きますから、
「やっぱり違うかも・・・」と
方向転換の連続です。

しかも一度考えたアイデアの次にまっているのは、
生みの苦しみ。地味に延々続く、行動が待っています。
新しいアイデアを考える方が実は楽だし楽しいんです。

彼はこの苦しみを一人で乗り越えられなかったのです。

本当は、どこかで試作品を一部の人に紹介して、
反応があったり売り上げが上がったら、
この方向でよかったんだ!
と安心することができます。

続けることができます。いわゆる応援というか背中を
押してもらえる感覚です。
でもそれが彼にはなかったんです。

誰も見ていない職場で、黙々と、評価されつづけることのない
仕事を(しかも無給で)しているようなものです。

これでは意志が強くたって、続きません。

そして、これ、あなたに当てはまっていないか今から確認してください。
チェックシートを準備しました。

□英語の勉強を独学でしている
□英語を自分で使っても正しいか自分では判断できない、フィードバックを得られない状態だ
□正しい勉強方法をしているか自信がない
□上達を実感する環境がない
□誰かに自分の英語をぶつけて、それに対するフィードバックをもらえていない
□問題集などで単語を覚えたり、インプット一方通行の勉強方法だ

もしチェックがついたら、あなたもフィードバックなしで
一人で頑張っているのかもしれません。

フィードバックを得るのは、
楽しくストレスなく努力を続ける方法でもあります。

毎日毎日、ちいさな成功を集めると言い換えてもいいでしょう。
たとえば、英語を書いて通じているよとネイティブに評価
されたら、それだけで大きく違うと思いませんか?

(続く)

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