お葬式での出来事

フルーツフルイングリッシュ
講師のEriiです。

私の父のお兄さんの息子(私のいとこ)は
仕事でアメリカに住んでいます。
いとこには6歳、4歳、3歳の3人の子供がいます。
全員男の子でイタズラが大好きそうな顔をしています。

他のいとこの子供たちは穏やかで、
どちらかというとシャイであるのに対して
明らかに自己主張が強そうな3兄弟。

祖父の葬儀のために親戚で集まると、
一番上の男の子こうちゃん(仮名)が
祖父の遺体を触りながら

「曾じいちゃん冷てぇ!天国でガリガリ君食べ過ぎたのかな?」

と言いました。

湯灌中なのに親戚皆で笑ってしまいました。
何の悪気もなく純粋な意見なのでしょう。

2日目になるとこうちゃんが腕に絆創膏を付けていました。

私の兄が「こう、どうした?怪我したのか?」と聞くと、

こうちゃんのお母さんが、

「違うんです。何も傷はないんです。
絆創膏を貼ると言い張るので、
『怪我はないでしょ』と言うと
『俺にしか見えない傷があるんだ!』
と言って聞かなかったんです」と。

そうお母さんが言い終えると、
こうちゃんが誇らしげな顔で、
「いや、俺にも見えないんだけどな!
誰にも見えないからと言って
ないとは限らないだろ!」と(笑)。

ふ、深い。。。

こんな元気な子じゃお母さんは大変なのだろうな
と思っていました。

告別式になるとこうちゃんの弟2人も
参加してくれました。
お母さんはこうちゃんだけでなく
3人のお世話です。

こうちゃんも含め私たち親戚は前の親族席でした。

住職さんが木魚を叩き始めると、
何を思ったのか一番下の弟が木魚の
「ポク・ポク・ポク・ポク」という音に合わせて
「パン・パン・パン・パン」と手拍子を始めました。

そうかと思うとこうちゃんが、
「チ~ン」という音に合わせて
両手の指をスナップし始めました。

大人は皆、心の中で
「笑ってしまうから勘弁してくれ」
と思っていました。

告別式が終わると住職さんが50分に及んで、
仏教やら天気やらの話をされていました。
正直全員が「長いな。。。」と思っていました。

でもやはり私たちは大人で
世間の目を気にするもので
「長い」など口にすることはできません。

ましてはお葬式でそんなことは。。。

そう思っているとこうちゃんがシーンとした部屋で
結構大きな声で、

「ドラマー話長くね?」

ドラマーwwwww

木魚を叩くお坊さんを
ドラマーだと思っていたとは。

それじゃあ手拍子もしたくなるわな。

子供の発想力とは凄いものですね。
同じ状況で私たちが「死」を感じている一方、
彼等はライブコンサートにいる感覚だったようです。

この話は良い例ではありませんが、
発想や捉え方で感じること・見えてくるものは
全く違うのだということを彼等を見て感じました。

行き詰った時、
周りのせいにせず、
環境を変えることばかり考えず、
発想を変えてみるのも大切なのかもしれません。

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