平均的な日本人の英語サンプル

She ate a chicken yesterday.
「昨日はチキンを食べた」

Do you have the time?
「お時間ありますか?」(電話口で相手の都合を伺う時)

I saw Tigers play.
「タイガースの試合を観た。」

きっと簡単な文章でしょう。英文だけを見ると文法ミスも不自然さもありません。
あなたもこのくらいの文章だったら書けそうですか?

きっと中学校レベルの英文法を理解していれば造作も
ないことですが、これらの文章はいずれも間違いがあるんです。

というか、私達が過去13万件以上の日本人の英語を指導していて
気づいたのは、日本人の英語はほぼこのレベルという残念な事実です。

実は冒頭の3つの英文の意味は正しくはこうです。

She ate a chicken yesterday.
「昨日はチキンを食べた」と伝えたかったのに、実際は
「昨日は(生きたまま)ニワトリを(生で)食べた」と伝わる。

Do you have the time?
「お時間ありますか?」と電話相手の都合を聞きたかったのに、
「時計をお持ちですか?」と伝わる。当然相手は「自分の腕時計を見ろ!」と思う。

I saw Tigers play.
「タイガースの試合を観た。」と伝えたかったのに、
「トラの群れがじゃれるのを目撃した。」と伝わり、相手の頭の中は「?」マークだらけになる。

とんでもない意味の違いです。
本当は冒頭のような日本語を伝えたかったのに、
適切な冠詞(a/the)を選び間違えただけで
全く違う意味になってしまいます。

冒頭の意味の日本語を英語で正確に伝えようとしたらこうなります。

She ate chicken yesterday. **a chicken(生き物としてのニワトリ)からchicken(食材としての鶏肉)に変更
「昨日はチキンを食べた」

Do you have time? ** the timeからtimeに変更
「お時間ありますか?」(電話口で相手の都合を伺う時)

I saw Tigers play. **Tigersの前にtheを付ける
「タイガースの試合を観た。」

多くの日本人は英語を正しい語順に組み立てられますが、
正しい意味で伝えられているかというと、現実は冒頭の例で
示した通り、聞いた相手が「理解不能」に陥るほど
欠陥だらけの英語になっています。

原因は「冠詞」。「冠詞」とは名詞の前につけるa/the/もしくは何もつけないこと)。
日本人の出来ていない文法ワースト第1位です。
次に時制、前置詞の使い間違いが続きますが、間違える頻度では堂々の第1位です。

明日はなぜこんな間違いが「冠詞」に多発しているのかその原因に迫ります。

冠詞、あなたはこんな間違いしていませんか?
もし英語に割く時間がなければ、まず「冠詞」から改善して下さい。詳しくはここをクリック

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