【ビジネス英文メール】あなたはできてる?主語weとIの正しい使い分け

みなさん、こんにちは。

 

英語で文章を作る際にはまず主語から始めるのが基本ですが、特にビジネスシーンでは主語weとIを上手く使い分けられるとビジネスでのコミュニケーションも上手くいきます。

そこで今回の記事では、日本人だからこそ躓きやすいビジネス英文メール内での主語の使い分けについて詳しく解説していきます。

「今まで何となくでやり過ごしてきたけど、これを機に正しい主語の使い分けができるようになりたい」そんな風に感じている方は、最後までチェックしてみてください。

 

まずは知ろう!日本人と欧米英語ネイティブの公と個の意識の違い

まず、基本的な知識として日本人と特に欧米の英語ネイティブの間にある公と個の意識の違いを知っておきましょう。

もしかすると母国語なので気づきにくいかもしれませんが、実は私達日本人は思った以上に個よりも公の意識を強く持っています。あなたもビジネス上のやり取りの中で「弊社は、私どもは」などの言葉を良く使いませんか?きっと「私は、当方は」と表現するよりも多いはずです。

これは、特にビジネスでは自分個人というよりは、会社という公の組織の一員・公人として仕事をしているという意識の表れとも言えます。

これに対して、特にアメリカをはじめとする欧米の英語ネイティブは普通、公よりも個の意識の方が強い傾向があります。彼らにとってはたとえ自分が会社の一員だったとしても、例えばその業務をこなし、メールを書いているのはあくまで個であり自分自身。

このため、例えばビジネスメール内でもはっきりと「I」から主語を始めることの方が普通です。

 

それでも主語を「we」から始めるという場合も

ここまで、特にビジネスシーンでは日本人はより公の意識、対して欧米英語ネイティブやより個人の意識を持っているとお伝えしてきました。

ただ、もちろん英語でもあえて主語を「we」と置いて文章を作ることももちろんあります。

それには一体どんな違いがあるのでしょうか?

例えばビジネス英文メール内で、

I believe that’s what happened.」

と言う代わりに

We believe that’s what happened.」

と表現した場合、前者は主語がIなのであくまでその人個人の一意見

これに対して後者は主語が「弊社、私ども」なので私も含めた会社全体がそう考えているというニュアンスで伝わります。

特にビジネスで何か問題が起こった際には、責任の所在を明確にすることが求められます。それを自分個人の責任として、或いは会社全体の責任として表現するかによって後のビジネスの展開にも影響が出ますのでこの辺りは状況ごとに適切な主語を設定する必要があります。

 

ほとんどの表現に「主語が無い」ことの多い日本語

これも日本語と英語との間を行き来すればするほど理解度が増していきますが、基本的に日本語の表現には主語が無いことが多いです。

例えば、「了解しました」、「すぐに対応します」、「確認させて頂いてもよろしいでしょうか?」

これらの表現には主語が見当たりませんよね。

このため、私達日本人が英文を作る際には普段母国語では使わない脳の回路を使ってしっかり主語を設定するという作業が必要となります。

これが意外と難しく、慣れるまではかなりの練習が必要なはずです。ただ、意識すればするほど上手くなっていきますので、ぜひ早くから取り組んでいきましょう。

 

ビジネス英文メール内でも、Iやweなどの主語を正しく設定して文章を作ることはコミュニケーションの行き違いを避ける上でも非常に重要です。

ぜひあなたも記事の内容を参考にして、感覚を養ってみてくださいね。

 

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2 件のコメント

  • お世話になります。 IとWeの使い分けの件、参考になりました、ありがとうございます。
    私の理解と異なっていたので、お聞かせください。 会社でIを使えるのはCEOはじめ役員の方々と理解していました。もちろん自己紹介などは個人を特定するので、Iを使いますが、
    仕事に関わるところでは、会社の代表として業務を進めている為、ほぼWeとなるはずですが、いかがでしょう。

  • GEN様、

    コメントいただきありがとうございます。
    ビジネス英語に詳しい講師からの返答を代筆させていただきます。

    ————————————————————
    IとWeの使い分け、役職の問題というよりは、コンテクスト/時と場合/相手の問題ですが、対外的には、
    I よりwe が一般的かとおもいます。

    私達日本人は思った以上に個よりも公の意識を強く持っているのは確かですし、
    公よりも個の意識の方が強い アメリカ人が I でビジネスメールを始めることも十分考えられます。
    ただ私の経験から言えば、仕事の出来るアメリカ人はどうなのかなという気がします。
    対外的なメールにおいてweと組織の代表として始める方が、
    相手の信用を得やすくなり説得力が増すからです。
    I に走りがちなアメリカ人にチームとして働いていることを認識させるために、
    weを使うように教育するような気もします。

    もちろん、個人としての責任の所在を明確にすることが求められる場合にはI を使用した方が良い場合もあります。
    例えば海外子会社の同僚宛のメールで、自分の失敗などを誤る場合は、I でしょう。
    または、「私があなたの担当者です」というような場合もI でしょう。
    ただ対外的に会社という組織を代表して責任の所在を明確にすることが求められる場合はやはりweになります。

    組織でも弁護士事務所に所属する弁護士が、個人弁護士としてアドバイスを送る場合など
    I を使う場合もあるでしょうが、チームとしてのアドバイスを送る場合はweになります。
    ——————————————————–

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。 英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。 長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。