英語の読みやすさを決める5つの要素#2

こんにちは。

今回も、読みやすい英文のコツです。
自分の英文のスタイルという点で、1つの根拠のある
スタイルを持つことで、自分の書く英文に少しでも
自信を持てるようになってください。

昨日は、ワードで英文の読みやすさを
チェックしてくれる機能のご紹介をしましたが、
そもそも英文の読みやすさって、どうやってきまるのでしょうか?

答えはこれ。
5つの要素があります。
この5つの要素をとある数式でがちゃがちゃポンとやるとスコアが出ます。
これは前回紹介したフレッシュ博士のフォーミュラに依っています。

1.文字の数(単に文字だけではなく、
  文章を構成する文字要素すべてのことです)

2.音節の数
  言葉を発音したときの音節の数です。
  なめらかで理解しやすいスムーズな文章になっているかどうかに影響してきます。

3.センテンスの数
  文章の数ですね。
  1文書内の単語数が多いのに、少ない文章数で書くと
 (つまり1センテンスの単語数が増えて長くなると)理解しにくい英文になります。

4.1語あたりの平均音節数
  総音節数を総短語数で割って求めます
  (ここで、本当にやる必要はありません。
   読みやすさのポイントとなる要素を知って頂くだけでOKです)

5.1センテンスの平均単語数
  総単語数を総センテンス数で割って求めます。
  読みやすい文章は1センテンスの中で平均単語数が11語程度が望ましいとされています。

この5つの要素を点数化して、ワードは点数を出しています。
以下の2つの例を比べてみてください。ワードでの点数は以下の通り。
どちらが読みやすいかは感覚的にわかると思います。

John loves Mary. (91点)
これはまぁ、誰でも理解可能。すんなり頭に入ります。

John feels deep affection for Mary. (74点)
これは悪くはないですが、点数は落ちて74点。af-fec-tionが3音節になっていることが影響していると思われます。

ちなみに、
John has a great deal of love for Mary.(100点)

1音節ばかりの単語が並んでテンポがいいのと、一文の単語数が少なすぎず、
多すぎず(理想の11語に近い)ということで高得点ですね。
ただし、人間には John loves Mary.の方が分かりやすいと思います。
ただ、ここで例として挙げたのは、分かりやすい文章の要素を
感覚としてつかんで欲しいからなんです。

このスコアの分布によって、学年別に適切なスコアがわかります。

たとえば、
90-100点(非常に明快な文章)であれば、
小学5年生が理解できるレベル、逆に0-30は大学院生レベルという具合に。

スコアと理解できる学年を対比させた表をご参考までに乗せておきます。

0-30 大学院生
30-50 大学生
50-60 高校生
60-70 中学2ー3年生
70-80 中学1年生
80-90 小学6年生
90-100 小学5年生

通常日常会話は、60-80(中学生レベル)で行われていますので、
誤解を生じさせてはいけないビジネスでの英語やプライベートの
やりとりはこのスコアを下回らないような工夫をするべきです。

言葉は伝えたいことを正確に伝えるためだけにあります。
華美に飾ったり、不必要に長くしてみたり、
目的と手段を取り違えないようにすることが大切ですよね。
(もちろんあなたが英語で小説を書こうとしているのなら別の話です)

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