子供の外国語学習はいつから?

北イングランドの田舎町在住、H.Yukaです。イギリス在住15年、様々な理由で引越しを繰り返し、気が付いてみれば今回の都市で5都市目になりました。田舎町ながら、主に欧州からの駐在員が多く住んでおり、ご近所さんは実に国際色豊かです。

近所には様々な国の出身者が住む。「Town house」と呼ばれ、通常3階建てでスペースを最大限に活用したモダンな作り。難点は、壁や床が薄いので、うるさい。

 

 

 

 

 

 

 

さて、最近思うこと。それは、子供の外国語学習はいつ頃から始めるべきかということです。日本でも、例えば子供の英語教育をいつから始めるべきか、自分が苦労したからこそ子供には苦労させたくない、でも日本語がおろそかになったりするのでは、と思いを巡らせる親御さんも多いのではないでしょうか。

10年以上前に、イギリスの大学院で第二言語習得法のクラスを取っていた時、「7歳までに外国語に多く触れさせると、ネイティブレベルに達する可能性がある」と学び、「父親が一言語(例:英語)、母親も一言語(例:日本語)を使って常に子供に話しかけることで、子供は2つの言語を混乱せずに習得できる」、そんな内容の論文も読みました。

しかし、理論と実践は違うものですね。1歳になる息子に常に常に日本語で話しかけようとしても、アジア系英国籍の夫は日本語を話さないし、外で人に会えば当然英語です。息子に英語と日本語で話しかけながら、「うちの子供の英語力は果たして大丈夫だろうか、複数の言語で混乱しないだろうか」と不安がよぎります。

そこで、2歳と5歳の子供を持つ近所のイタリア人の友達に相談することに。すると、「わかるわ。 私たちはいつもイタリア語で子供たちに話しかけるけど、子供は英語で返事するの。うちはドイツにも長く住んでいたから、上の子はドイツ語も話すけどね。英語力は学校で高いと褒められているのよ」と。

そしてフィンランド人のご近所さんは、「うちは夫がデンマーク人で、私がフィンランド人でしょ。だから、デンマーク語とフィンランド語と英語で会話しているけど、子供の英語力は全く問題ないわ。今年からシンガポールに引っ越して、将来のために北京語も学ばせる予定」と。

そのお隣に住むのはドイツ人。旦那さんがドイツ人で、奥さんはスウェーデン系ドイツ人。普段はドイツ語とスウェーデン語で2歳の娘さんに話しかけ、当然、保育園では英語。この夏に、イギリスからフィンランドに引越し、娘さんは新たにフィンランド語を学び始めることになると。

段々このトピックについて考えるのが楽しくなってきて、お向かいのエジプト人夫婦にも、フランス人とポーランド人の友人にも聞いてみました。そうしているうちに、「あまり心配しなくても良いのかもしれない」と思い始めました。

彼らの経験上、幼稚園に行く年齢くらいに、英語のみを学んできた子供たちと比べ若干英語力に差がでることもあるようですが、小学校に上がるころには同レベルになるとの意見が多かったです。

子供たちは、親が思っているよりも、適応能力に優れているのかもしれませんね。息子にも、引き続き日本語で話しかけてみようと思います。

※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。

1 Star (18 イイネ!が押されています)
この記事が良いと思ったらイイネ!を押してください。
読み込み中...
 HOMEへ戻る 

ABOUTこの記事をかいた人

丁寧かつわかりやすい解説で人気の講師!イギリス留学中に英語で非常に苦労したという経験から、少しでも力になりたいと考えてくれるとても生徒様思いの講師です。金融関係の知識も豊富です。座右の銘は「Where there is a will, there is a way (意志あるところに道はある)」。