【役に立つビジネス英語学習】「やっぱり人だね。」採用について

【役に立つビジネス英語学習】「やっぱり人だね。」採用について

みなさん、こんにちは

前回は、企業人事についての導入編でした。「人材管理」および「やる気と文化」について話を進めました。

前回の記事「【役に立つビジネス英語学習】「やっぱり人だね。」人材活用と人事について」を見逃した方はこちらからどうぞ。

 

今回は、「やっぱり人だね。」の入り口として「採用」を考えていきます。

 

やっぱり人だね ー 採用編

日本の社会では普通ととされる「新卒採用」「中途採用」ですが、

もし皆さんが翻訳者だとしたら「新卒採用」「中途採用」という言葉をなんと、訳しますか?

それぞれ見ていきましょう。

 

「新卒採用」は欧米社会では存在しない⁉

1. 新卒採用

ー 英語圏というよりほとんどの外国ではこれに相当した言葉、またはそもそもそれに合った状況はありません。

日本の新卒の最低条件ですが、「今季4月に合わせて」、「3月に大学を卒業したての人材に限る」、「就職解禁日の初日、少なくともその翌日・・・などに面接」、「Full-timeで働いてから大学に入った人達は避ける」など、思いつくだけでこれだけあります。

英国では、a gap yearというものがあり、大学卒業後(または、大学に入学してから直ぐに)、旅行や海外などで仕事をしてみるなどで視野を広げる、今後の人生の生き方を探るなど行動は、市民権を得ていて、普通にあります。

米国では、それすらありません。

いつ就職活動しようが、その人の状況や決断次第です。自分の人生は自分で決めるのが常識の国です。就職解禁云々、など政府や委員会が企業や求職者の行動に口をだしてくるなど常識外です。

そもそも例えば英国では、大学卒業者は国民の2割くらいです。大学に入学するのは高等学校などの成績や教師などの推薦で誰でも試験を受かればではありません。卒業まで行き着くことができない学生も多くいます。2割のうち、起業・社会起業・研究者・公務員・大学院進学なども多いので、企業に入社したい人達は一部です。大卒がこれほど多い国は日本位です。

これら以上に状況は違いますが、諸々の事情で「新卒採用」という言葉はありません。

西側先進国の大企業でまとめて集団採用募集があっても、新卒に限る、定期的な採用、この数日間のみ、などのお役所的条件で採用の質を落としたくはありません。

企業の必要なタイプの人材を必要な時期に、必要な分野で、必要な条件で、年齢・性別・一律の学歴に固執せず、企業の利益と評判を高める人材が欲しいのが構成な競争で当たり前だからです。

さて、それではこの「新卒採用」という日本語がある採用広告を何と表現しますしょうか。

 

「新卒採用」広告を英文にしてみる!

(例)Now Hiring!
Now, we need several prospective new employees.  We intend to hire job candidates directly from those who will soon become hot university graduates next April. Why not join our attractive job environment?  It should be your valuable asset!

「募集中、若干名の輝ける新しい従業員を必要としています。翌4月にまもなく意欲的な大学卒業生となる方々から直接求職者として雇いたいのです。弊社の魅力的な仕事環境に加わっていただけますでしょうか。それはあなたの貴重な資産となることでしょう。」

つまり、「新卒採用」という言葉も発想もない国々の人達に分かってもらうには、ある程度の説明が必要ということです。

 

新卒がなければ中途採用もない⁉

2. 中途採用

ー ほとんどの国では、日本語を知っていると仮定しても「中途」とはどの時点なのか意味が分からないでしょう。

そもそも上記の「新卒」という発想がなければ、日本語の「新卒採用」に対して使われる「中途採用」という言葉は意味をなさなくなります。

翻訳者の中には、a middle career job candidateという言葉で「中途採用」を表現する人もいます。しかし、これは違います。

なぜならば:

an early career: younger than 30 years old/ 35 years old
a middle career/ mid-career: 30 – 40 years old/ 35-45
a late-career: 40 years old and above/ 45 and above

上記の何才位というのは、定義にはありません。目安です。

しかし、a mid-careerと英訳表現をすると、その頃の年代だけに限るということとなり、少しでも良い人材が欲しくても分母を狭めてしまいます。翻訳者の段階で勝手に年齢幅を決めてしまうののはもちろん良くはありません。

欧米では、全ての採用が「中途採用」!

英語では、「中途採用」がある意味全ての採用と同じ意味と言っても良いでしょう。企業は必要のある時に必要な人々を採用しますから。採用者に年齢・性別・民族別・健常者と非健常者などの偏見が合っても、理論上企業の採用は、能力・意欲・体力・性格など個人が持つ特性なのですから。

よって、

中途採用 = 採用 = hiring/recuiting/recruitement:

ただし、使用方法は異なります。

hiring「空きのある地位や職種を一般募集」

recruiting「その地位や職種にとって最高の才能をもった人を募集または公募すらせずにa headhunter (人材スカウト業者) などから直接人材探索もあり」

 

いかがでしたか?

今回は以上です。

人材に関する「やっぱり人だね。」は、まだ続きます。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2004-2006年に米国資産評価会社本社付け日本地域プロジェクトの翻訳専任担当で日英翻訳デビューしました。現在に至るまで翻訳に関わりながら、経営コンサルタント・事業管理など実務を経験しています。英国大学・大学院で、英語基礎コースを経て経営学修士と金融投資スペシャリズムの取得まで、エディンバラ市に3年在住していたことがあります。多国籍企業の役員からバイオ科学者、企業家、大学長、環境保護活動家など様々な外国籍友人がおります。