【3分で英語学習】使役動詞について解説

【3分で英語学習】使役動詞について解説

英語の勉強をしていると色々な用語が出てきますよね。例えば「受動態」「現在完了」「複合関係代名詞」「従属接続詞」など…。「漢字だらけで意味がちんぷんかんぷん…」という状態も珍しくないのではないでしょうか。今回はそんな用語の中から、「使役動詞」というワードをピックアップして解説していきたいと思います。

みなさんは使役動詞の意味をしっかり認識できているでしょうか。英検やTOEICの問題文に限らず、海外のニュースや雑誌などにも必ずといっていいほど、この使役動詞が登場します。ここでは使役動詞の役割についてシンプルにまとめておきますので、学習の参考になさってください。

 

使役動詞の役割をわかりやすく説明すると…

それでは使役動詞についてご説明していきましょう。そもそも「使役動詞」とは一体どういう意味なのか。日本語から紐解いていきましょう。「使役」とありますが、これは「使い」の「役割」を与えるという意味で、「誰かに~させる」ということです。

よく上司が部下に対して「おい、〇〇くん、書類をコピーしてくれないかね」といったセリフをきくかと思いますが、これは上司が部下に「書類をコピーするという役割を与えた」ということです。また先生が生徒に対して「みなさん、英語の宿題を明日までにしてきてくださいね」「毎日読書をしましょうね」や、親が子に対して「明日は友達と遊んでいいよ」「1時間はゲームしていいよ」という状況もあります。

こういう場面で使役動詞が登場するのです。英語では使役動詞には基本的に3つあり、make、have、letです。ここにプラスしてgetもよく使われますが、まずはこの代表的な3つの使役動詞の役割について押さえておきましょう。基本的な構文は「使役動詞+目的語+動詞の原形」となっていますので、しっかり覚えておきましょう。

使役動詞「make」のニュアンス

まずはmakeという使役動詞についてみていきましょう。makeは使役動詞の中でもとても強い権力を有しており、「義務的・強勢的に~させる」というニュアンスがあります。例えば以下のような英文で用いることができます。

My friend made me wait for an hour. (私の友達は私を(強制的に)1時間待たせた。)

My parents tried to make me go to bed. (私の両親は(無理やり)私を眠らせようとした。)

 

使役動詞「have」のニュアンス

次にhaveについてみていきましょう。haveはmakeほど強制力はありませんが、「…に~するように提案・依頼する」というニュアンスを含みます。makeよりも少しやんわりとしたイメージですね。例えば以下のような英文で用いることができます。

My brother had me fix his car. (私の兄は私に車を直してもらうよう依頼した=私の兄は私に車を直してもらう)

I have my parents take me to school. (私は両親に私を学校へ連れて行ってくれるよう依頼する=私は私の両親に学校へ連れて行ってもらう)

 

使役動詞「let」のニュアンス

最後にletになりますが、これは代表的な3つの使役動詞の中で一番強制力はなく、「…に~することを許可する・許す」というニュアンスになります。3つの中ではとても柔らかい表現になります。ビジネスでも頻繁に見られる表現ですね。例えば以下のような英文で用いることができます。

My parents let me play the game. (私の両親は私にゲームをすることを許可した)

My father let me go to America. (私の父は私にアメリカに行くことを許した)

 

さていかがだったでしょうか。今回は代表的な3つの使役動詞であるmake、have、letについてお伝えしてきました。使い方は同じですが、微妙なニュアンスの違いについてもご説明してきました。

この使役動詞は英検やTOEICの問題文にも登場しますし、空所補充問題でも問われる非情に重要な動詞です。上級者は英文の中でmakeやhaveなどを見たら、まず「使役動詞かな?」と疑うのです。そして後ろの語を確認し、自然と目的語や動詞の原形がないかをチェックするのです。

この「使役動詞かな?」と気付くことが大切なのです。気付くことで英文を正確に訳せますし、英会話でも意味を取り違えることはありません。これを機に使役動詞について漠然と捉えていた方は、しっかりインプットして実践できるようにしておきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。