【使える英語表現!】色を使ったイディオムを紹介 ②(青・緑)

【使える英語表現!】色を使ったイディオムを紹介 ②(青・緑)

こんにちは。

今日は、少し前になりますが、前回の色を使ったイディオム<その1>(赤・白)に引き続き<その2>として「青・緑」の2色を使った代表的なイディオムを紹介します。

※前回の記事「【使える英語表現!】色を使ったイディオムを紹介①(赤・白)」を見逃した方はこちらからどうぞ!

 

日本語でも「青」や「緑」は、「ブルーな気分」「青二才」や「緑の黒髪」「柳は緑 花は紅」などと、会話の中や慣用句で登場します。

ネガティブな表現に使われる傾向のある「青」と若々しい表現に使われる「緑」ですが、英語ではどのようなイメージになるのでしょうか。

イディオムをご紹介しながら解説していきます。

 

「青(blue)」を使った英語イディオム

「青(blue)」は青空や海を連想させることから「希望」「忠誠」「貴重」といったプラス感情と、「疲れ」「卑猥」「憂うつ」といったマイナスな感情を表現するときにも使われ、相反する意味が同居しているのが英語の「青(blue)」のイメージです。

日本で俗に言われる“ピンク映画”を英語で「blue film」と表現し、日本と大きくイメージが変わるのがわかります。

 

once in a blue moon 「きわめてまれに」

「blue moon」は1ヶ月の中で2番目に現れるの満月のこと。ほとんど見ることができない珍しい月なので「きわめてまれに」「めったに~ない」の意味にぴったりです。

 

I see my brother once in a blue moon. He lives in Hong Kong and only comes home every couple of years.

(私は兄に会うことはめったにありません。兄は香港に住んでいて、2・3年毎にしか家に帰ってこないのです。)

 

out of the blue 「いきなり」「だしぬけに」

日本語にすると「青の中から」ですが、イメージを広げると「澄み切った青空から突然何かが降ってきた!」というような予期できなかった出来事が起こった状況を表現するときに使われます。

 

My grandfather called me out of the blue yesterday.

(私の祖父は昨日、突然電話してきた)

 

blue blood 「名門、高貴な家柄、貴族」

「青い血」=「白い肌に血管が青く透けて見える表現」

その昔、貴族や高貴な家柄の人々は、外での労働を下級血筋の人たちに任せていたため、太陽に当たる機会が少なく、色白で、肌の下の血管が青く透けて見えたことが由来です。

 

Sally is marrying a very rich guy from high society, a real blue blood.

(サリーが結婚する相手は上流階級の裕福な男で、真の名門出身者だ)

 

into the blue 「跡形もなく完全に(消えた)」

「the blue」は海を表現しています。広大で深い海の中に入ってしまえば「跡形もなく完全に消えてしまう」様子を表現しています。「vanish」や「disappear」と合わせて強調して使うことが多いです。

 

All my worries vanished into the blue when I saw my dad at the station.

(駅で父の姿を見た途端、私の心配はすべて吹き飛ばされました)

 

「緑(green)」を使った英語イディオム

「緑(green)」がもつイメージは、色から「植物」そして、実が熟す前の色で「未熟」「初心者」また、昔の戯曲から由来の「妬み」。信号からイメージしやすい「許可」があります。

 

green thumb  green fingers 「園芸の才能があること」

対義語:brown thumb「園芸の才能がないこと」

親指、もしくは指が「green」に染まるほど草の手入れをしている意味から「園芸の才能があること」を表現するときに使われます。反対にbrown thumbは植物をすぐに枯らして茶色くしてしまうことから「園芸の才能がないこと」を表現します。

 

My mother has s a green thumb and can grow pretty much anything.

(私の母は園芸の達人で、なんでも上手に育てる。)

 

green light 「許可、承認」

日本では「青信号」と呼びますが、海外では「緑信号」と呼ばれています。「通行できる」=「許可、承認」ですね。

 

I’ll have to get the green light from my boss. Can you give me a couple of days?

(上司の了承を得たいので、数日お時間をいただけますか?)

 

green with envy 「羨ましい、妬ましい」

シェークスピアが作品の中で嫉妬のことを「the green sickness」と表現したことからが由来と言われています。英語の世界では「嫉妬」を緑で表現するのですね。

 

When he saw my new boots, he was green with envy.

(彼は私の新しいブーツを見て、羨ましがった)

 

green horn 「初心者」

「緑色の角」=「角の生え始めた若い鹿」から、「世間知らず」「まだ慣れていない」「騙されやすい」という表現として使われます。日本語で言われる「青二才」ですね。

 

You greenhorn should not talk such impertinence.

(世間知らずのくせに生意気言うな)

 

まとめ

今回は色を使った表現、<その1>(赤・白)に引き続き<その2>として「青・緑」の2色を使った代表的なイディオムを解説しました。

「青(blue)」はポジティブと相反するネガティブの感情が同時に存在する色、「緑(green)」は実が熟す前、花が咲く前の蕾の色から分かりやすい「未熟」「初心者」という意味に加え、「嫉妬」といった日本語からは想像しにくいイメージがあります。知識として頭の隅に置いておくと映画や英文読解のときに理解しやすいでしょう。

色を使ったイディオムのご紹介はまだまだ続きます。お楽しみに。

 

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予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。 特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、 考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。 英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように 「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など 英語についてお話していきたいと思います。