THE ROAD TO BECOMING A TRANSLATOR
翻訳家への道のり

Misa先生が翻訳家になるまで

中学時代に『赤毛のアン』シリーズを夢中で、それこそ勉強そっちのけで読んでいたとき、「翻訳」に初めて興味を持ちました。そして「いつか腰を据えて翻訳を勉強したい」という漠然とした思いを抱きつつ、瞬く間に時は過ぎ、30代に突入。そんなある日、ジャーヴィス・コッカーという英国人ミュージシャンが書く歌詞(日常のなにげない出来事や光景を独特の視点から描いてロック≠ノ創り上げる。代表曲は『Common People』)に魅せられ、その日本語訳詞の素晴らしさに感動して、「すぐに翻訳を勉強したい!」と思い立ちました。さっそく翻訳通信講座のパンフレットを取り寄せ、入門講座を受講。続いて基礎講座に進み、日本語表現力の不足を痛感しながらも、学習がとっても楽しく、「いつか、本を丸ごと翻訳してみたいなぁ! 通信じゃなくて通学で勉強したい!」と思っていたところ、なんともラッキーなことが! 夫の転勤で埼玉県に住むことになり、東京の翻訳学校に通学できることになったんです!

好きなことに関しては慎重派≠フわたしは、もう一度通学コースの入門講座から始め、基礎講座、実践講座と進みました。講師陣は、出版翻訳の第一線でご活躍されている憧れの翻訳家ばかり。クラスメイトは翻訳が大好きな人ばかり。そんな環境で学ぶ通学講座は、たまらなく刺激的で楽しくて! 無我夢中で勉強しました。そうしているうちに、自分の最大の弱点が明らかに! それは、「登場人物に感情移入をするあまり、自分に引き寄せて訳してしまい、表現が濃くなったり、余計なニュアンスが加わってしまう」ということでした。

通学を始めて2年後、夫の転勤で兵庫に戻ることになり、通信講座に切り替えて、また関西翻訳勉強会にも参加して学習を続けました。この翻訳勉強会の講師は「この訳者の本なら即買い!」と言うファンが大勢いるだけでなく、翻訳業界でも絶大な人気を誇るカリスマ翻訳家で、「翻訳に対する考え方や手法」も独特です。わたしは「なんとかして先生の匠の技≠学びとりたい!」と、必死に研究と学習を重ねました。今思えば、この研究と学習の日々があったからこそ、あの最大の弱点をじょじょに克服できたのではと感じています。

こうして学習を続け、先生の下訳も担当させてもらい、また翻訳仲間の紹介で雑誌の和訳の仕事をしながら5年ほど経ったころ、またもや、なんともラッキーなことが! 翻訳学校時代のクラスメイトが、ご自身が仕事をいただいている出版社に、英国のコミック(『英和対訳 英文学コミックシリーズ クリスマス・キャロル』)の翻訳者としてわたしを推薦してくれることになったんです! そして試訳を提出して翻訳者として採用され、わたしは出版翻訳家として念願のデビューを果たすことができました! ジャーヴィス・コッカーの曲の日本語訳詞に感動して通信講座のパンフレットを取り寄せたあの日から、丸8年が経っていました。その間、翻訳オーディションを7度受けて、全敗(泣)。でも、学習をやめようと思ったことも、翻訳家デビューをあきらめようと思ったことも、一度もありませんでした。とにかく、翻訳することが楽しく! 翻訳をとおして知り合った先生方や仲間たちとの交流が楽しくて! 「翻訳家デビュー」という夢を追いかけた日々は、わたしの人生にたくさんの宝物を与えてくれました! 

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