THE ROAD TO BECOMING A TRANSLATOR
翻訳家への道のり

Motoi先生の翻訳家への道のり

翻訳を始めたのは完全になりゆきです。

ニューカレドニアではフランス語で教育を受け、アルファベットには慣れていたものの、英語は日本の公立中学校で初めて学びました。受験勉強では、英語の音にたっぷりと浸る前に文字であれこれ覚えなければならないことに根本的な違和感を持ちました。

その頃にインターネットが有ればどんなに良かったか、と振り返って思います。日本語力だけで何とか入った大学は、英語の出来る人間が日本で一番集まる所で、バイリンガルやトリリンガルには沢山出会いました。そうした出会いを通じて、英語力を相対化する視点が養われました。

要するに、語学力そのものは知性や人間性とは何の関係もなく、それを通じて何を成したか、あるいは成さなかったのかが問われるのだ、ということです。

きちんと英語を身に付けることなく大学を卒業して何年も経ってから、友人の紹介で外資系企業の日本法人開業に参加しました。その会社では、卒業した大学の世間的なイメージにより英語が良く出来るであろうと見なされ、社内翻訳部門でいきなり仕事をすることになりました。

それからはひたすら現場で経験を積み重ねる日々でした。業務の殆どが和文英訳でした。文章に対する根本的な感覚はある程度出来上がっていたので、ネイティブのスタッフに伝わる英語を書くということをみっちりと学びました。

「自分の不完全な英語を、不完全なままでいかにコミュニケーションの道具として正確に使いこなすか」という視点から他者に理解してもらう英語を書くことは、貴重な経験となりました。いかに単純に表現するかが異文化間コミュニケーションの鍵であること、そのためには内容がまず明確でなければならないことを実感しました。その会社では社内全ての部署から翻訳依頼を引き受けていたので、非常に幅広くビジネス英語に触れることになりました。

その後、株式と先物のトレードを生活の中心に据えることとなり、現在、翻訳はライフワーク的な位置付けとなっています。 

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