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仕事の探し方

今までの思考から出る

by satoko

翻訳業界の中でも、フリーランスで翻訳を専業にしている人はひと握りで、かなりの狭き門ではないかと思う。それでもやりたい!という人が多いので(もちろん私もその一人)、私の経験した/している範囲で「どうやって仕事を探すのか」という質問に対して答えるとすると、一つは「今までの思考から出る」ことかも知れない。

 

若い頃からその分野一筋で翻訳の経験を積むのは、専門性を高めるうえで有効なことだと思う。私自身は、翻訳一筋で経験を積んできたわけではないので、ある分野を極めている人たちと同じ土俵で戦っても、とうてい太刀打ちできないだろう。

 

しかし一方で、ずっと同じ職種や業種に携わっていると、思考が狭まっていく傾向もある。同じ仕事を続けていると、視点は深まるが、広げるのは難しい。私も以前、教育や福祉関連の仕事をしていた時期があったのだが、いつの間にか、その中の立場でしかものごとを考えられなくなっている自分がいて愕然としたことがある。

 

それ以来、私は、あえて色々な経験をするようにしてきた。様々な分野で、翻訳や通訳、また海外に関するコミュニケーション等の仕事に関わることで、家にこもることもなく、多様な人々と話すこともでき、自然と見える景色が広がっていった。自分が見る世界が広がったことで、仕事の探し方も色々試すことができていると思う。

今までの思考から出る

普通に求人広告を見て応募する。コンペティションに参加する。トライアルを受けて翻訳会社に登録する。
翻訳の仕事を探している人は、誰もが試したことがあるのではないだろうか。
これらは私も経験済み。しかし、これだけではなかなか仕事が継続しない。

そこで、海外と日本のコーディネート業務をしていた頃を思い出し、海外に目を向けてみた。
いまや市場は世界中にある。そこから、海外から受注する案件も増えてきた。
しかし、しばらくして、自分から探しに行くのは費用対効果があまり良くないことに気づいたため、今度は、相手から来てもらう方法を考えることとする。
今は諸事情がありやっていないが、自分のWebsiteやSNSでの発信などで仕事を頂く機会もいくばか増えた。
あとは、通訳の経験から、通訳を募集している会社に応募して業務委託契約を結び、海外クライアントへ必要な資料を翻訳する提案して、別途の報酬をもらうこともある。

 

その他、色々試しているが、フリーランスは、会社員のように毎月お給料が自動的に振り込まれるものではないので、自分でどうやって稼いでいくか、そのノウハウをつくっていくスキルが必要だと思う。

先行きが不透明なことはあるが、良い言い方をすれば、年中サバイバルで刺激的なのだ。しかし、そのサバイバルを生き残っていくには、自分で武器をつくり、獲物のとり方を見つけなければならない。そして、そのためには、今までの考え方に縛られないことが、一番大事な気がしている。 

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