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仕事の探し方

トライアル、トライアル、そしてトライアル

by Masako

みなさんこんにちは、英日翻訳家デビュー講座の添削を担当しておりますMasakoです。わたしはこれまで産業翻訳家として医薬翻訳を手掛けてきましたが、ラッキーなことに、就活はあまりしないうちにトライアルを受けて翻訳会社に登録し、ただただ医薬翻訳家となるべく、稼働しながら必死に知識を吸収しようとしました。

当時はまだ各家庭にPCも普及しておらず、丁度インターネットが産声をあげたときでもあり、どちらかというと英語の読解力、翻訳力よりも、検索力を見込まれて翻訳会社に受け入れられたというのが本当のところです。

ところが、これだけネットが普及してなんでも検索可能となり、かつサイトによっては瞬時に翻訳してくれる現在では、翻訳家に求められるのは、英語の読解力、翻訳力、検索力に加え、専門性やIT技術、それにCAT(翻訳支援ツール)の使用技術などです。

すなわち、素人に近い者を受け入れて、手取り足取り教育してくれるほどの余裕のある翻訳会社は、今では皆無でしょう。求められるのは即戦力となる専門性を備えた翻訳者です。

産業翻訳家になるためには、翻訳家養成スクールに通う(現在はオンライン授業も可能でしょう)、翻訳コンテストに応募する、企業内の翻訳・校正家として働く、翻訳家求人サイトに登録するなど様々な足がかりが考えられます。

フルーツフルイングリッシュの英日翻訳家デビュー講座を受けてみましょう。ほかの多くの訳者さんの訳を読むことで活きのいい体験ができるうえにご自分の適性(文芸であれば、フィクションかノンフィクションか、それとも実務翻訳が向いているのか)がわかってくることも考えられます。ですが、フリーランス翻訳家になるには、企業内で翻訳・校正を担っていてそのままフリーにならない限り、翻訳会社のトライアルを避けて通ることはできません。

まずはご自分の専門や得意分野を見定めましょう。そして独学にしろ、スクールに通うにしろ、また英日翻訳家デビュー講座を受けるにせよ、ある程度知識が蓄積されたら、躊躇せずにどんどんトライアルを受けてみましょう。

翻訳会社によっては、独自のトライアルの申込書や履歴書を要求してくる場合や、専門分野をいくつかのカテゴリーに分けて、応募者に選択させる会社もあります。また、その専門分野のすべてのカテゴリーを必須とする会社もあります。これにより、逆にご自分の得意分野に気づくこともあるかもしれないですね。

翻訳会社の翻訳者募集の傾向を見る限り、翻訳会社が評価するのは、履歴書に記入された学歴や資格よりもなんといってもこれまでの翻訳経験年数とトライアルの中身です。

求人サイトからの募集要項には「未経験者可」としているものもありますが、こういったオファーは、おしなべてレートが極端に低かったり、支払い方法に問題があったりすることがあると聞きます。まずは経験を積むためと割り切って応募してみるとよいかもしれません。

とにかくやってみること!

トライアル、トライアル、そしてトライアル

さあ、いよいよトライアルです。翻訳会社によっては、トライアルを受ける際に満たしていなければならない条件が提示されています。その一例を以下にご紹介します。


  • ターゲット言語(英日翻訳であれば、日本語)がネイティブレベルであること。

  • 翻訳対象言語(英日翻訳であれば英語)が堪能であること。

  • 専門分野について、少なくとも○○年以上の翻訳・校正の経験があること。

  • CATツールの使用経験必須(以前はあまりみられなかった条件です)。

  • 翻訳可能なワード数/日やレート(1ワードにつき○○円など)

  • 納期や翻訳内容の機密性が守れること。


この最後の項目も重要です。特定のCATツールを提供して、さらにウェビナーなどでツールの操作方法を指導してくれる翻訳会社もあります。こういった良心的な翻訳会社に登録して、経験年数を重ね、信頼関係を築いて行くのがなんといっても最良の方法でしょう。

トライアルで何度か落とされても、フィードバックなどを返送してくれる翻訳会社は、見込みがあるからフィードバックや不合格の通知を返送してくれるのです。良心的な翻訳会社だと言えます。がっかりせずに、フィードバックから学んで、一定の期間をおいて何度でも挑戦しましょう。最初の一歩、英日翻訳家デビュー講座を受講して、ご自分の適性を見極め、トライアルに応募してみましょう。 

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