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翻訳家の一日

”翻訳家の日”の一日

by mihoko

こんにちは!ニューヨークシティよりMihokoです。
私は自営で翻訳の仕事を受けています。 on demandですので超不定期!
フラワーデザインの仕事もしているので、翻訳の締め切りに追われていることもあれば、花の仕事に走り回っている日もあります。
そこでこの記事は『翻訳の仕事が入っている日の過ごし方』というタイトルの方がふさわしいかもしれません!

音楽関係の記事や書類、ビジネスレターや履歴書(プロフィール)、ブログ記事などの翻訳を依頼していただくことが多いのですが、一番難しいのは音楽関係の文章です。
やはり主観的な表現が多くて形容詞がいっぱい登場しますし、擬態語や擬音語もよく使うからです。
それを、筆者のイメージ通りの言葉に当てはめるのに頭を悩ませます。パッとイメージ通りの言葉が浮かぶ時と、そうでない時があって、『原文を何日も寝かせる』なんてこともしばしば。

翻訳作業には訳者それぞれのやり方があると思います。
ですがどんな仕事でも、それを受ける前から始まっています。
自営である私の場合、まずは仕事を受ける前に原文チェック。お断りすることはほぼないですが、内容によって確認すべきことが出てきますし、納品締め切りや作業報酬の交渉も自分でする必要があるからです。
原文テキストの内容と作業確認は、翻訳会社や仲介業者などに籍を置いて仕事を受注する場合も必須です。

翻訳を受けたら、改めて原文を一読みします。そしてすぐにラフな下訳を書いてしまいます。
ここで一旦、その原文テキストからも、自分の下訳からも離れます。
別の仕事に取り掛かっているうちに、無意識に思いついたり考えたりしているので、この『寝かせ時間』が大事なのは、どの訳者さんでもまた同じだと思います。

”翻訳家の日”の一日

急ぎの仕事だとその日のうちに原文テキストと下訳に戻る場合もありますが、だいたい翌日以降に改めて原文を読んで下訳に修正を入れていきます。
この時点で原文の文意を忠実に反映できていることを確認し、それ以後は主に日本語の文章に集中して手を入れていきます。
原文テキストは、日本語表現を修正する過程で、原文の文意から外れていないか確かめるために見る程度です。

似たような文章は良い参考になるので、日頃から関連記事を読んだり、情報収拾をするようにしています。そして使えそうな表現、気に入った言い回しがあると書き留めておきます。
そんな語彙や表現を集めたデータは増える一方なので、後から見やすいように自分の使い勝手によってまとめておくことをお勧めします。
私はキーワード検索ができるようにマークを入れ、英語編、日本語編とそれぞれから検索できるようにファイリングしています。

あ、良い表現がポンと浮かぶ瞬間って、私は、ぼーっとしている時が多いんです。
夜空を眺めながら大人の飲み物をチビチビやっている時とか、寝起きのまだポーッとしている時間帯に「!」となったりします(笑)。
このひらめきがどんな状態で得られるのかを見つけることも大事だと思います。

翻訳の世界は奥が深く、面白くてハマってしまっています。こんなに夢中になれるものが見つかったこと、それが仕事になっているというご縁にも感謝、感謝です! 

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