インターネット上でも広がる地域間の格差

先日、広告代理店の方と
お話をする機会がったのですが、
当社をご利用の方がどこに住んでいるのかを
レポートしてもらいました。

まず75%が日本国内、そして25%が海外からのご利用です。

興味深いのは日本国内のご利用者の分布です。
フルーツフルイングリッシュは物理的な教室を持たない
100%インターネット上でのみサービスを
展開している企業です。

つまり世界のどこにいても使おうと思えば使えるサービス
なのですが、実際には使っている方がいる地域は
限られています。

都道府県別のご利用者様の比率ですが、ほぼ首都圏の上位5県で
7割以上を占めています。

最も利用が多い東京都と、もっとも利用者数が低い佐賀県
の利用者数の差はなんと460倍。

人口の差が15倍程度(1320万対85万)であることを考えると
単なる人口比率ではなさそうです。

<都道府県別ご利用者の比率>
東京都 36.85%
神奈川県 11.03%
千葉県 7.09%
大阪府 6.93%
埼玉県 5.10%
愛知県 3.64%
京都府 3.59%
兵庫県 3.24%
福岡県 2.23%
静岡県 1.73%
広島県 1.43%
北海道 1.28%
三重県 0.88%
栃木県 0.85%
滋賀県 0.85%
宮城県 0.82%
奈良県 0.82%
沖縄県 0.80%
長野県 0.77%
岐阜県 0.72%
群馬県 0.66%
新潟県 0.61%
富山県 0.56%
福島県 0.50%
福井県 0.48%
鹿児島県 0.48%
岡山県 0.45%
山口県 0.45%
長崎県 0.45%
愛媛県 0.43%
熊本県 0.43%
石川県 0.40%
香川県 0.37%
高知県 0.37%
青森県 0.32%
宮崎県 0.32%
和歌山県 0.27%
徳島県 0.27%
山梨県 0.24%
秋田県 0.21%
茨城県 0.21%
岩手県 0.19%
鳥取県 0.19%
大分県 0.19%
山形県 0.16%
島根県 0.08%
佐賀県 0.08%

日本は教育水準がほぼ均一で、英語については
中学・高校でほぼ例外なく6年間はみんなが
勉強しているはずなのに(大学の進学率の
高さを考えると約10年)これほど差がでる理由に
興味があります。

一見インターネットの登場で地域間の格差がなくなって
誰でもどんなサービスでも使えるようになって「便利」と思いがちですが、
この代理店の調査結果を見て私たちが次に行うことは、おそらく
投資効率を高めるために集客力の低い地域へのインターネット広告の
配信を止めてより集客力の高い、東京圏や海外の配信を増やすことです。

このような地域毎の購買力による判断が加速する結果、
一見均等な機会を与えられたかのように見える
インターネットも実は地域による格差が生じているような気がします。
(いまだに過疎地にはブロードバンドなどもないという物理的な
制約に加えて、配信される情報にすら差がでてきます)

つまり大都市圏の人に比べて
より多様な選択肢を選べる機会が
少なくなっていることを意味しています。
(私たちの会社の場合は首都圏以外に
広告を出さないという選択肢という形で)

世界を目を向けた時、
日本はマジョリティーなのかマイノリティーなのか?
私たちがインターネット先進国のサービスの恩恵を
受けていえるのか不安になってきます。

インターネット時代においても
それ以前の地域間の格差が存在するとすれば
情報は意図して取らないと取れない現実は
インターネット以前も、今も
実はそれほど変わっていないのかもしれません。

情報先進国の国の人に見えているものが、
私たちに見えていない可能性があります。

日本語は圧倒的にシェアが低い言語です。
インターネットで世界中の情報にアクセスできるといわれて
20年たちますが(とはいいつつGoogleでアクセスできるネットの
情報は全世界のwebのうち3割程度だそうです)、
もっとも人口が多い英語圏の人たちが
見ているのと均等のチャンスが本当に私たちに与えられるのでしょうか・・・

情報は武器です。

インプットの差が成果の差を生むとすれば、
情報の差が違いを生みます。
あなたはどこから情報を取るでしょうか?

そしてあなたにはほかの人が見えている情報が
見えているでしょうか?入手できているでしょうか?

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