【使える英語学習!】「come」と「go」の本質を理解しましょう

みなさん、こんにちは。

今回は「come」と「go」についてのお話です。

もちろん、意味はご存じでしょう。


「来る」と「行く」と、日本語の意味を学習されたと思います。ここではさらに、それぞれの深い意味を理解してみましょう。よりネイティブのイメージを身に付けることができますよ。

 

「come」のイメージは?

「come」の意味理解を「来る」→「やって来る」と幅を広げてイメージを膨らませましょう。

 

What time can you come to the event?

(何時ごろにイベントに来ることができますか?)

I’ll come around noon.

(大体正午ごろに行きます)

 

英語の場合、主語が動作の中心になるだけでなく、話題の中心に対する、主語の動作として表現する傾向が強いです。この場合は話題の中心は「the event」ですので、主語がイベントに「come」です。

 

I’m sorry. Nothing comes to mind at the moment.

(すみません。今のところ、何も思いつきません)

 

無生物主語を使い、「心に何もやってこない」→「何も思いつかない」と表現します。

 

Your presentation comes after lunch.

(あなたの発表は昼食後です)

 

Comeは「前に来る、後に来る」といった、順序も表現できます。

 

I hope your dream comes true.

(あなたの夢が実現することを願っています)

 

ある状態から別の状態へやって来る変化です。この場合「あなたの夢が真実になってやって来る」→「夢が実現する」状況の変化をイメージできますね。

 

「go」のイメージは?

「go」の意味理解は「行く」→「元の場所から出る」+「進んでいく」をイメージしましょう。

元のテリトリーから出てしまって、別の場所へ進む感じです。そうすると、元の場所の状況が変わりますね。その変化も「go」で表現できます。

 

■元の場所から出る

まずは、「元の場所から出る」の表現を見てみましょう。

 

They have gone to the shopping mall.

(彼らはショッピングモールに行っています)

 

彼らはショッピングモールに出かけてしまったので、「ここにはいません」と今の状況を表現しています。

 

The lower back pain will go soon.

(腰痛はすぐになくなりますよ)

 

「痛みが元の場所から出ていく」→「痛みがなくなる」という表現です。痛みが出て行ってしまって、元あった場所の痛みはなくなっているというイメージですね。

 

We all have to go someday.

(みんな、いつかは亡くなります)

 

The machine is gone

(その機械は壊れてしまった)

 

直接、表現を使わなくとも、元の場所(生きている場所)から出ていって、いなくなることから「死ぬ」を表すことができます。日本語でも「いく」という言葉をつかって「亡くなる」を表現しますね。同様に、機械も「動く状態から出ていった」ということから「壊れてしまった」状態を表します。

 

■進んでいく

「進んでいく」を中心に見てみましょう。動作に限らず、さまざまなものの進行を表現できます。

How’s it going?

(調子はどうですか?)

 

あいさつの定番表現です。Itは相手を取り巻く、状況(生活、仕事、健康など)を指し、どのように「進んでいるか」を尋ねています。

 

How does that old tale go?

(あの昔話はどのように進むのでしょうか)

 

「話」も始まりから終わりまでの「進行」があり、それがどのように進んでいくのか進行具合を尋ねています。

 

That’s interesting! Anything goes in this country.

 

(面白いね! この国では何でもありだね)

 

妨げられることがなく、「進行する」→「受け入れられる」ことを表現しています。会話でよく使われる言い回しです。

 

「come」と「go」の変化は?

ここまで、「come」と「go」の話をしましたが、何かお気づきになりましたか?

実は、「come」と「go」それぞれと同時に使われる形容詞に注目です。

 

「come」…come right(うまくいく)、come true(実現する)

「go」…go wrong(まずいことになる)、go rotten(腐る)、go sour(酸っぱくなる→ダメになる)

 

「come」はrightやtrueを伴い、物事が好ましい方向へ変化することを表現する傾向が強いです。一方、「go」はwrongやrottenなど否定的な形容詞とともに使い、好ましくない変化を表現する傾向にあります。

 

Everything will come right if I manage to get the loan.

(その貸し付けが受けられれば、すべてはうまくいくだろう)

 

「望んだ状態」が近づいてくる動きを、条件付きで表現しています。

 

Come on! You can do it. Never give up.

(しっかりして!きみならできるよ、あきらめないで)

 

「いつもの君に戻ってきて」→「頑張って」と鼓舞するメッセージが込められています。

 

Our love’s gone sour.

(私たちの愛はダメになってしまいました)

sourは「酸っぱくなる」です。食品が腐敗すると酸っぱくなることから、この表現を使い、「ダメになってしまった」ことを述べています。

 

I forgot to submit my assignment and lunch, so everything goes wrong today.

(宿題を提出するのを忘れたし、弁当も忘れた。今日は何もかもうまく行かないよ)

 

いろいろ、がっかりすることが続き、「go wrong」で、「いつもの状態」「元の状態」から出てしまい、「別の状態」になる変化を表現していますね。

 

「go」は「元ある状態、本来の状態や姿から出て、離れていく動き」をイメージすることからコントロールできない状況になる→好ましくない(良くない)変化を表現すると考えられます。「come」はその反対で、「元ある状態、本来の状態や理想の姿になって戻って来る」イメージですね。

 

いかがでしたか?

「come」と「go」について詳しく見ていきました。

日本語の「来る」「行く」の意味だけではつかみきれない、広いイメージが理解できたのではないでしょうか。

基本動詞の意味理解を深めることで、英会話でのやり取りや英語長文の読解が今まで以上にスムーズにできることでしょう。

これからも基本動詞の意味理解、ご紹介していきますのでお楽しみに。

 

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予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。 特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、 考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。 英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように 「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など 英語についてお話していきたいと思います。