2014/03/16 発行
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フルーツフルイングリッシュ 山本です。
今週のテーマはあなたの目標到達を遠ざける
「先送り」の問題についてです。
行動心理学の調査によると、やならいといけないと
思いつつも人間は先送りします。
どういう時に先送りせず「なりたい自分」や
「手に入れたい成果」を手に入れられるようになるのか･･･
大学の生徒を対象にした興味深い実験結果があります。
（出典：「予想通りに不合理」ダン・アリエリー著）
ヒントは締め切りの設定です。
なんだ〜と思われるかもしれませんが、
実は、人間は強制されなけれ行動しない
意志の弱い生き物です。行動経済学者によると
「意志が弱い」というより実は「何も考えていない」という方が
実情に近いようです。
そう。残念ながら、私たちは自分が思っているほど
賢くないということです。ロバート・チャルディーニの
名著「影響力の武器」によると人間はほとんどの瞬間、
ほとんどの判断を機械的に行っているんだそうです。
彼はそれを「カチッ・サー」と表現しています。
あるスイッチが押されると(カチッ）、進化の過程で
生き残るために人類が蓄積した脳のプログラムによって
反応する（サー）ロボットのようなものということです。
信じたくないかもしれませんが、
これが実験で裏付けられた事実なので私としても
残念でなりません。これをダンは「予想通りに不合理」と
表現しています。人間は賢く判断していないという意味です。
（ダイエットや英語学習で失敗するのもこの判断によります。
長期的な健康を考えたらダイエットは続けるべきですよね。）
レストランでメニューを選ぶとき、商品を買うとき、
そもそもそのお店に入ったという選択自体も、
私たちは自分で選んでいるつもりかもしれませんが
実はそうではないことが多いことも指摘されています。
実は、楽しいことですら締め切りを設定して
その通りにやるのが苦手ということも
わかっています。私も旅行の計画がこれでよく流れます：）
ダンの調査によると先送りを避けて自分が望むことを
成し遂げるには締め切りの設定方法が鍵を握るとしています。
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[303.メタボ]
アメリカ人の2/3が肥満(obese)だと言われている。 肥満は糖尿病(diabetes)、心臓病、高血圧、関節炎(arthritis)などの回避可能な病気に繋がる。 食の西洋化により、日本も肥満の例外ではない。 このごろは、メタボリック症候群(Metabolic Syndrome)―日本で言う「メタボ(Metabo)」という単語は日常的に使われている。
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一番いいのは
強制的に定期的な複数のゴールと締め切りを設定すること。
２番目にいいのは、
自分で複数のゴールと締め切りを設定する事。
３番目は
最後に１つだけ締め切りを設定する事。
そして一番悪いのは
何も締切を設定しないことだそうです。
実は今回の実験の内容と同じことを当社の
特別講座の受講生に対して行ったところ
やはり同じ傾向がみられました。
特別講座とは期限内（例えば３か月間）にテキストを提供した上で
特定のテーマを学ぶ５〜７回の添削講座なのですが、
締切の設定方法１つで利用率から受講生の終講時点の
成果が大きく変わることがわかりました。
ある講座では２週間に１回の課題配信で１４週間にわたって講義を
開催しました。従来は忙しい生徒様も多いため、
講座の終了日時点までに７つの課題を終わらせること
としていました。３番目のやり方です。
すると毎週定期的に課題をこなせた生徒様は全体の２割で、
残りの方は一番終わりの締切直前になって課題を提出したため、
一つの課題にかける時間が減り、質も落ちる傾向がありました。
効率よくステップバイステップで前回の指導をベースにより良く
取り組もうという考えではなく、とにかく出さなければ･･･
というモードに切り替わるのです。
ちなみに購入者の２割の方が１回も使わないというのも
興味深い傾向です。その時はやる気があったが･･･
というパターンですね。
プライベートで旅行計画を立てるとき、
ビジネスで仕事の計画を立てるときにもこの考え方は当てはまります。
特に自分が嫌で先送りにしがちなものにはこの考えは有効かもしれません。
私たちの脳のプログラムに主導権を握られたくない方は
ぜひ私達自身の脳の特性を理解して学習の参考にしてくださいね。
3/17から開講する「K. Motoko先生のクリエイティブライティング特別講座」
ですが、今回の講座は行動心理学の知見を生かして、各課題ごとに締め切りが
設定されています。受講された方はぜひ締切設定１つで効果に大きな
違いがでることを実感してほしいと思います。
※この講座はすでに定員分の募集を完了し現在新規で受講いただけません。
Ｐ．Ｓ．特別講座ですが3月、4月にも新しい講座を開講予定です
（予定が変更になる可能性があります）。
別途ご案内しますが興味のある方は自分にあうテーマのものが
開催されたらぜひ受講してください。当社の学習カリキュラムは
当社に所属する素人のスタッフが考えたものではなく、
行動心理学などの調査結果や、当社をご利用された受講生の
行動特性に基づいて組み立てられているので、人間の脳に備わった
学ぶ仕組みや続ける仕組みを最大限生かすように設計されています。
ぜひ引き続きフルーツフルイングリッシュでの学習を
楽しんでくださいね！
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