【おもしろ翻訳】キモになる翻訳2

こんにちは、アメリカ出身のモーガンです。

前回の【おもしろ翻訳】キモになる翻訳1に引き続き、Eric Carleの”Walter the baker”という絵本を紹介していきます。→前回の記事はこちらから!

 

難訳!プレッツェルの由来

“Now, pray tell us, Walter. What do you call this?”

この肝になる翻訳部分では、偉い人にこう聞かれて、新しいパンの名前がつけられるこのシーン。これ、みなさんが翻訳家だったら、どう訳しますか?

日本語版は、こんなセリフに訳されています。

「えぇっと…パンのブレッドのような…つるの…もつれた…パ..ブレ..ツル..」

と日本語でも同じく言葉につまるWalter。

パンをあえてブレッドに言い換えて、ツルのもつれた..と新しくできたパンの形状を言ってみて…頭文字をかいつまんで…命名という和訳になっています。

なるほど面白いですね。もうトンチみたいです。

 

翻訳家がオチをつけることも!

もとのpray tell usもじりからのPretzelという名前になったという由来の流れは日本語ではどうしようも処理できない語感ですから、大事なオチの部分なのに、すごく翻訳家に一任されている感じがします。

原作者さんに「こんなんでどうでしょう?」っと確認しようにも、日本語がわからない原作者には相談もできないでしょうしね(笑)

翻訳家には、たくさんの語彙とそれをシーンにあわせて選ぶセンス、翻訳対象の言語国への文化の理解も必要で、ただ単に言葉を英語から日本語、日本語から英語に置き換えてるだけではないんですね、深い。

深いけど、オチを任されるのはとてつもないプレッシャーだな…。

絵もThe Eric Carle!という感じでとてもきれいです。

ちなみに、あとがき部分にプレッツェルに関する豆知識みたいなことも書いてあるので、読む時は最後のページまでお見逃しなく!

 

 


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Hello! アメリカ出身のMorganです。もうかれこれ日本に15年程住んでいます。 アメリカにも子どもたちを連れてよく里帰りするので、子どもを通して気がついたこと、日本とアメリカの違い、日本のここがいいな〜、アメリカのこういうところが懐かしいな〜ということを中心にブログに綴っていきます。