【翻訳家になるには】翻訳本の邦題はこうして決まる

本や映画の邦題はこうして決まる

みなさん こんにちは!

FE英日翻訳家デビュー講座の講師のMisaです。

みなさんは洋書や洋画の邦題を見て、
「あっ、このタイトル、ぴったり!」とか「あれっ、センスないなぁ~」
とか感じたことがおありだと思います。

原題を忠実に訳したものもあれば、原題はさておきストーリーやテーマに絡めたものもあります。
わたしは原題と邦題を照らし合わせるのが大好きで、
邦題を決めるに至ったアイデアなどを勝手に想像したりして楽しんでいます。

バッチリ!だと思う邦題はたくさんあり、中でも特に秀逸だと思うものは、
映画『The Way We Were』(古くてすみません~。バーブラ・ストライザンドが歌う主題歌も素敵!)の邦題、
『追憶』です。

 

翻訳講座の受講生のみなさんと邦題を決定!

 

わたしが担当している英日翻訳家デビュー講座でも
つい先日に受講生のみなさんと「邦題を決める」プロセスを終えたところ。
そして、なんとも素朴で温もりのある印象的なタイトルが誕生したんです!
その経緯をご紹介しますね!

この講座で翻訳した原著は『Hey, Kiddo』という中高生向けのビジュアルブック(漫画本)。
アメリカの人気絵本作家ジャレット・クロザウスカの自伝で、
複雑な家庭環境で暮らしたジャレット少年の幼少期から青年期が描かれています。

ストーリーをざっくりとご紹介しますと、

ジャレット少年は父親の顔を知らずに育ち、
3歳のときに薬物依存症の母親が窃盗罪で服役したため、祖父母に引き取られ、
個性豊かな祖父母の愛情を受けながらも、父母の真実にとまどい、やがて絵を描くことに喜びと癒しを見出して、
絵本作家になる夢を成し遂げていく、というものです。

原題の『Hey, Kiddo』は、
母親や祖父母が幼いジャレット少年に呼びかけるときの決まり文句で、
「やあ、ぼうず」とか「ねえ、おチビちゃん!」という意味です。

邦題を決定した方法は、「まず、受講生のみなさんに邦題を考えてもらい、
思い浮かんだタイトルを挙げてもらって、投票をおこなう」というもの。

合計20のタイトル案が寄せられました。その顔ぶれの多彩でユニークなこと!
ひとつひとつじっくり読んでいきながら、
「うまい!」「わぁ! 目からウロコ!」「うんうん、これ!」「泣かせるのぉ~、じーん…」「おぉ! そういう角度から!」などと、わたしは湧きあがる感動を思わず声に出していました!

 

どのタイトル案もストーリーやテーマに絡めたもので、
原題を訳したものはありませんでした。
ストーリーを俯瞰して簡潔に言い表したもの、主人公の内面を画材で表現したもの、テーマから生まれた疑問を読者に語りかけるもの、主人公から読者への「メッセージ」のもの、主人公から他の登場人物への「メッセージ」のもの、さらには、ストーリーと話題のTVコマーシャルを掛けたものまであって、それぞれに味わい深く、独特の世界観に引き込む〝引力〟たっぷり!

秀逸なタイトル案が勢ぞろい!
受講生のみなさんの豊かな感性と想像力、純粋な共感力、繊細な感覚、広い目線、客観性、遊び心やちゃめっ気が遺憾なく発揮されているんです! 「これは票が割れるのでは!」と思いました。

 

翻訳本は素朴で温もりのある 印象的なタイトルが誕生!

 

そして投票! 最初は票は割れていましたが、あるタイトル案が途中から頭ひとつ抜けて、そのままゴールイン! はい! なんとも素朴で温もりのある印象的なタイトルの誕生です! そのタイトルとは……

 

『ひとりじゃないよ』

 

さあみなさんも、このタイトルをたっぷり味わってください!
(もう、わたしの暑苦しい説明はやめておきますね~)

 

邦題の決定は〝翻訳〟という作業の凝縮!

 

邦題や章題を決めるとき、わたしはいつも、「邦題や章題を決める」というステップは、「翻訳」という作業をギューーッと凝縮したものだと感じています。自分の想像力や感性や感覚を総動員し、考えに考え抜いて「これだ!」というものをひねり出す! 「苦しいけどおもしろい!」という言葉がぴったりです。そんなおもしろさを味わってみたい方、英日翻訳の世界にようこそ~! 3150に楽しいよ!

 

ここでひとつ、英日翻訳家デビュー講座情報!

#スタッフ&Misa先生より
この『英日翻訳家デビュー講座 Hey, Kiddo』の第2回目が、4月に開講予定です!
本文もタイトルも、すべて一から新しく翻訳していきます。翻訳学習初心者の方も大歓迎! ぜひ、join us!!

 

 

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翻訳家のたまご

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ABOUTこの記事をかいた人

兵庫県出身。大阪女学院短期大学英語科、Gwinnett Technical Institute Travel Management学科卒業。電機会社勤務、英語塾経営・運営を経て、翻訳業に従事。現在、児童英語講師と翻訳通信講座添削トレーナーも務める。 翻訳実績(和訳):ノンフィクション(人文系)、コミック(英文学対訳シリーズ)、雑誌(クラフト系)、映画関連資料(公式サイト、劇場用パンフレット、予告編、特典映像、プレスリリースなど) 『趣味は洋画と洋楽(〝あの〟映画を観てからQueenに夢中!)鑑賞、阪神タイガースの応援(田淵・掛布時代からのファン! わっ、古ぃ~)。日課は20分程度のウォーキングとストレッチで、運動不足解消のため両手両足を大きく振って歩くので、すれちがう人から「お! がんばっとるな!」と声をかけてもらっています(笑)。そして夜はお酒のアテづくりと「家呑み」。毎晩8時以降は居酒屋の女将に変身します!』