【様々な翻訳】翻訳におすすめの海外ドラマ『Call The Midwife』

翻訳におすすめの海外ドラマ『Call The Midwife』

みなさまこんにちは、Masakoです。

私は通常まず原書を読み、その後に映画なりドラマなりを観て、
ああこれはミスキャストだなあ、脚本が良くないなあなどとあれこれケチをつけては楽しんでいるのですが、
今回は、まず初めにドラマに感動し、原書が読みたくなった海外ドラマをご紹介します。

 

英国BBCのドラマ『Call The Midwife』

それは”Call The Midwife”という英国BBCのドラマです。もうかなり前からAmazon Primeにてウォッチリストに入れたままになっていたのですが、ある日ふと気が付いて観始めたところ、すっかりはまってしまい、シリーズ4まで立て続けに観てしまいました。

先ごろそのシリーズ5が見放題になったので、これもためらうことなく第10話まで完了。

『Call The Midwife』ストーリーと見どころ

戦後間もなくの1950年代、英国はロンドンの下町イースト・エンドを舞台に活躍する助産婦さんたちのお話しです。
作者の経験に基づく実話です。

当時は病院で出産することはまれで、特に比較的貧しい生活を送る人たちは自宅の自分のベッドで出産することが多かったようです。衛生面もけっして良いとは言えない環境で、乳児や新生児の死亡率も高かったにちがいありません。
妊婦さん自身の死もまれではなかったはずです。ドラマがあって当然ですよね。

まずは出産場面が超リアル。いったいどこから新生児を連れてくるのか心配になるほど、
スクリーン上でほんまものの新生児が産まれるのです。出産シーンだけでなく、服から調度品、街並み、自転車、食べ物、建物など詳細にわたる年代考察が素晴らしい。

私たちはつい欧米とひとくくりにしてしまいがちですが、
当時独り勝ちしていたのは米国のみで、みな戦争で深く傷つき、貧しく不衛生だったのは日本だけではなかったのだなあとつくづく思い知らされます。

もちろん妊娠出産ばかりではなく、貧困、暴力、結婚、十代の妊娠、人工中絶、家族の問題、疾病、老いなどのできごとがテンポ良く語られて行きます。

助産婦を派遣する修道院の尼僧らと俗世界の助産婦との立場や考え方の違い、
葛藤などもみどころで、若い尼さんや助産婦とともに、老齢に達した熟練女優もみな個性的で光っています。
ナレーションはあのオスカー女優のヴァネッサ・レッドグレイヴ(彼女も老齢に達した見事な女優ですね)。
淡々とした語り口で、静かにかつ力強く物語を綴っていくのが、ぞくぞくするほど魅力的。
先ごろ見放題となったシリーズ5では、同性愛や薬害(サリドマイド)なども取り上げられていました。

全篇をとおして驚くのは、当時の妊婦が雪の中ストッキングとパンプスで闊歩して、平気でぷかぷかタバコを吸っていることでしょうか。
霧の都ロンドンと言いますが、霧というよりタバコで煙たいロンドンの人たちはヘビースモーカーであったようです。
タバコだけではなく、葉巻もよく吸っていたようですね。
何を隠そう1970年代に、ヒースロー空港に初めて降り立った時に私が感じたのは、湿ったように重たい葉巻の匂いでした。

驚くなかれ、1970年代あのダブルデッカーの2階席は、喫煙席だったのですよ。地下鉄の駅でもエスカレーターの上でも(エスカレーターの階段部分は木製でした)、誰もが平気でタバコをポイ捨てしていました。
その後、2008年に再度訪れた時には、ヒースロー空港は特大のショッピングモールのような体裁で、空港施設内全面禁煙でした。健康や環境に関する意識のありかたの変化、時代の流れをひしひしと感じましたね。

 

さてさて、あまりに感動した私は、ぜひ原書を読んでみようと、いさんで

Jennifer Worth著 ”Call The Midwife: A True Story of The East End In The 1950s”

のKindle版を手にいれたのはよいのですが、字が小さくて読みづらく、結局「積読(つんどく)」状態。

いやいや、紙の本ならば積んどくでしょうが、Kindle版ですから、クラウド上に飛ばして放牧状態です。これこそ「飛ばし読み」と言うのかもしれないですね。

あ~~あっ!

 

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

商社勤務。英国へ語学留学しCambridge English Certificateを取得。帰国後外資系企業に勤務。その後結婚して夫の転勤先である米国カリフォルニア州、テキサス州、さらにアフリカのナミビアを転々とする。 それぞれの地域のカレッジにて英語、スペイン語、数学、歴史など一般教養を終了し、ナミビアでは、南アフリカ大学の通信教育にてPsychologyを専攻。 1998年に帰国し、2000年にフリーランス「医学翻訳家」として稼働開始。医学分野において創薬(製剤試験、動物試験)、治験関連文書、承認申請資料、照会事項、文献、製薬品質管理、副作用報告書等々、様々な文書の英日、日英翻訳を手掛けて今日に至る。 <趣味や日課> 昔から単純なパズルゲームが好きで、現在は3マッチパズルにはまってます。他には読書。Amazon Primeでドラマや映画を鑑賞(CMがなく、好きな時間に連続して見ることができるので、国内、海外、ジャンルを問わず興味がわいたものを観ますが、近ごろはやりの『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』など常時アドレナリンだらだら系は苦手)、音楽鑑賞。 スポーツ観戦は、相撲に加え、テニスはウィンブルドンのみ、サッカーは四年に一度のワールドカップのみ観戦。フィギュアスケートも観ます。スポーツジムでエアロやヨガのレッスンを受け、マシンに乗ったりしていたのですが、どちらかというとその後の入浴が楽しみ。現在はウォーキングに切り替えています。料理は時短で済ませますが、どういうわけか編み物が好きです。